ポケットモンスターFR・LG〜三人の旅〜














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名探偵バクフーン〜犯人を暴けっ!〜
名探偵バクフーン 二つ目の事件 後編
「……」

「ポケモンが倒れてるな」

「なんで、シルフカンパニーで…」

バクフーンは黙りこんだ。キュウコンとピジョットが呟いた。

「エーフィ、お前俺を試してるだろ」

「………えぇそうよ」

指を鳴らすとシルフカンパニーだった場所は違う場所だった。

「ここは、グレン島?」

「そのようね」

ピジョットが言うと、キュウコンが答えた。

「グレン島に最初から居たってことか。なんでこんなことしたんだよ、エーフィ」

バクフーンは鋭い目付きをエーフィに向けた。

「マスターが考えたのよ、ふふっ」

微笑んだエーフィはその場から居なくなった。

「………仕方ねぇ。行くぞお前ら」

バクフーンは、ハンチングを深くかぶりグレン島のポケモン屋敷へ歩き出した。






〜2〜

倒れているポケモンのそばへ行き、生きているのか確かめた。が、そのポケモンは亡くなっていた。

「殺人かしら?」

「さぁな。まだわからねぇからな。最初から殺人って決めるのはよくねぇけど…」

「………?」

ピジョットは何かの音を聞いた。その反応に気がついたバクフーンは聞いた。

「どうした?」

「…キュウコンの勘は間違っちゃねぇと思うぞ?これは、殺人だ。上に行くぞ!」

「あ、あぁ!」

「えぇ」

そう言って階段を上がる。

(……殺人…か。こりゃ、連続殺人事件かもしれねぇな)

バクフーンは少し微笑んで、階段をかけ上がった。すると、

「………!?」

バクフーン達は驚いた。

「二人め…」

キュウコンは呟いた。

「連続殺人事件…だな」

ピジョットが呟いた。バクフーン達の勘は当たった。





〜3〜

「………犯人は殺人鬼。無差別に殺害してるって所だろうな。凶器は多分包丁って所だろう」

「二つの現場には凶器が落ちていなかったからには、持ったままなんでしょうね」

バクフーンの言葉につけたしで答えたキュウコン。ピジョットは何かを感じた。

「殺気…微かに感じるんだ…殺人鬼の殺気が……」

「………」

バクフーンは考えた。そして隠れている相手に言った。

「そうだろ?ゲンガー?」

「ケケッそうさ。無差別に殺害するよう言われたんだよ」

「言われた…?」

ゲンガーは出て来て答えた。こいつは、リーフのゲンガーじゃないのは分かった。そして、バクフーンは言った。

「言われたってどう言うことだ?関係ないポケモンを殺害して、貴様は!」

「お前ら、探偵なんだろ?自分で考えろ。それじゃあ、な…ケケッ、アバヨ」

「ま、まてっ!!まだ、聞きたいこと…が」

包丁で首を切ったらゲンガー。最後にヒントを与えた。

「ピースだ……」

そう言い彼は息を引き取った。無差別に殺害したのと、自殺。この殺人事件にはなにか、裏があると、バクフーンは思った。そして二階と一階で息を引き取ったポケモンは無関係じゃないことを、さっきの言葉で確信した。ゲンガーが落とした何かのピースを拾い上げ、三人は、ポケモンセンターへ戻ったのであった。

アラン ( 2016/04/24(日) 00:35 )