名探偵バクフーン プロローグ
ファイアが小さい頃、ジョウト地方の人からもらった卵が孵り、バクフーンへと進化を遂げた。今はファイアと離れ、旅をしている。頭には、茶色いハンチングを被っている。というより、ご主人から頂いた大切な帽子。殺風景な風景を目を細めて座って居ると、バサバサと何かが大きく羽ばたいている音が聞こえた。
「おい、バクフーン」
声をかけてきたのは、グリーンの手持ちに居た、ピジョットだった。目線をピジョットへ向けると、彼は言った。
「何だよ」
「キュウコンとは上手くいってるのか?」
「はぁ?」
殺風景な風景を目に焼き付けながら、バクフーンは変な声を出した。座っていた彼は立って、ピジョットに鋭い目付きを向けて言った。
「ふざけんじゃねーよ。アイツとなんかぜってー一緒にならねぇからな。さて、依頼されていた現場に行くぜ、ピジョット」
「ったく、いい加減アイツに言ったらどうだよ。おら、乗れよ早く」
「嫌だね。よっと」
バクフーンはピジョットの背中に乗り、街へと飛んでいった。