ポケットモンスターFR・LG〜三人の旅〜 - 第七章 温かい温もりを君に
1話
二日間この小さな小屋に居た。ファイアの体調が整った。リーフも少しは体調を良くなり、ベッドに横になってファイアの話を聞いた。

「……なんで失踪したんだ?」

グリーンがファイアに尋ねた。

「……」

「止めなかった俺も悪い。けどファイアの母さんも心配してたぞ」

ため息をいれながらグリーンは謝った。ファイアが突然口を開いて言った。

「……俺はサカキを探していた」

「…!」

リーフは枕をぎゅっと握った。ファイアを睨んでリーフは言った。

「どうして?」

「それは…」

ファイアは呟いたあとうつむいた。

「アナタたちには関係はないはずよ。ロケット団なんて」

そう、憎むべき相手はサカキ。私は潰さなきゃ行けない。ロケット団を。

「関係ないはずなんてないじゃないかっ!!」

ファイアが叫んだ。グリーンもリーフを見つめて言った。

「リーフだけの問題じゃないはずだよ。一人で抱え込まないで。俺とファイアがいる。だから、隠してること全部吐き出してもいいんだよ。君が犯した罪も、俺たちが受け入れる」

「リーフの罪は、シトロンとユリーカっていう、男の子と女の子から聞いたんだ。どんなことまでは聞かなかったけどね」

ファイアが付け足して言った。

「言いたくないのなら、言わなくていいさ。無理に言う必要はないからね。リーフが言いたいときに言えばいいさ」

ファイアが言った。

「…うん…クチバシティに行こ?行ったら、マサラタウンに…帰りたい…」

乾いた服を着て、クチバシティに行き、キュウコンをモンスターボールへ入れてマサラタウンへ帰った。

アラン ( 2016/05/04(水) 03:22 )