1話
二日間この小さな小屋に居た。ファイアの体調が整った。リーフも少しは体調を良くなり、ベッドに横になってファイアの話を聞いた。
「……なんで失踪したんだ?」
グリーンがファイアに尋ねた。
「……」
「止めなかった俺も悪い。けどファイアの母さんも心配してたぞ」
ため息をいれながらグリーンは謝った。ファイアが突然口を開いて言った。
「……俺はサカキを探していた」
「…!」
リーフは枕をぎゅっと握った。ファイアを睨んでリーフは言った。
「どうして?」
「それは…」
ファイアは呟いたあとうつむいた。
「アナタたちには関係はないはずよ。ロケット団なんて」
そう、憎むべき相手はサカキ。私は潰さなきゃ行けない。ロケット団を。
「関係ないはずなんてないじゃないかっ!!」
ファイアが叫んだ。グリーンもリーフを見つめて言った。
「リーフだけの問題じゃないはずだよ。一人で抱え込まないで。俺とファイアがいる。だから、隠してること全部吐き出してもいいんだよ。君が犯した罪も、俺たちが受け入れる」
「リーフの罪は、シトロンとユリーカっていう、男の子と女の子から聞いたんだ。どんなことまでは聞かなかったけどね」
ファイアが付け足して言った。
「言いたくないのなら、言わなくていいさ。無理に言う必要はないからね。リーフが言いたいときに言えばいいさ」
ファイアが言った。
「…うん…クチバシティに行こ?行ったら、マサラタウンに…帰りたい…」
乾いた服を着て、クチバシティに行き、キュウコンをモンスターボールへ入れてマサラタウンへ帰った。