ポケットモンスターFR・LG〜三人の旅〜














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最終章 あの日描いた未来へ
エピローグ
ポッポ達が鳴いている。朝が来たようだ。目をゆっくり開けると、そこには小さい頃の私たちが私の顔を除いているように見えた。視界がちゃんとしてくると、ファイアとグリーンがの私の顔を除いていた。

ここは、私たちが遊んだ小さな小屋。小屋の隣には小さな泉などができていた。体を起こして、ファイアとグリーンに言った。

「……帰ってきたんだね、ここに」

そう、俺達は帰ってきたんだ。チャンピオンのレッドさんを倒して、殿堂入りの装置において、俺達の旅が記録された。色褪せない記憶となって。博士はずっと泣いてたっけあの時。

「五年前の事と比べると、皆変わったよね。性格も」

リーフはクスッと笑うとそういった。俺達も昔の事を思い出す。喧嘩したり、一緒に泣いたり。笑ったり。

「………本当は、一緒に最初の一歩を共に歩みたかった。けど、それは叶わなかったけど、助けに来てくれた時は本当に、嬉しかった。ありがとう、ファイア、グリーン」

満遍なく笑みをファイアとグリーンに向けると、二人は頬を赤く染めた。そういえば、いつの日か知らないけど、笑顔が作れるようになった。今日からまた、新しい未来を切り開くんだ。私と、彼ら二人で。


あの日描いた未来の為にー

アラン ( 2016/06/06(月) 01:03 )