2話
「待ってよ!ファイア、グリーン!…きゃ!?」
白い帽子を被り、水色の半袖の服を着ていて、ピンクのスカートをはいて、女の子は男の子二人の名前を言い、森の中で追いかけていると石が爪先に引っ掛かり、そのまま転げ落ちた。
「大丈夫か…リーフ?」
「ったく…」
ファイアとグリーンが近くに走って来て、ファイアは優しく転けたリーフに手を差しのべる。グリーンはリーフを見て、呆れたような顔をして立っていた。
「あ、ありがと…」
「膝、擦りむいちゃってるな…」
ファイアが言うと、リーフは、「あ…」と言った。
「あっちゃ〜確か、おじいちゃんが言ってたぜ、この森の近くに木屋が有るって。そこに行くか?それとも、マサラに帰るか?」
そう言われると、ファイアは腕を組んで考え始めた。
「ファイア?」
リーフが彼の名前を言った。
「帰ろう…リーフ、痛いと思うけど、我慢してくれ」
「う、うん」
「よーし!ファイアが言うんだ!マサラに帰るぞー!!」
三人はマサラタウンに帰るため、森の中を歩き始めた。
〜2〜
「あれ……さっきここ、通ってきた所だよな?」
グリーンが足を止めて、首を傾げ始めた。
「えぇ〜!?ま、まさか!マサラに帰れないの!?」
「リーフ…そんなこと無いよ。と言っても、もう夕方だ…木屋がある場所へ戻ろう。これ以上歩き続けても、夜になるだけだよグリーン」
「そう……だな」
ファイアはそう言い、森の木屋が有る場所へ戻り、そこで一晩過ごすことに。リーフは足の傷を癒すために、早めに眠った。ファイアはリーフの寝ている素顔を見て、少し微笑んだ。
「珍しいな、ファイアが微笑むなんて」
「まぁ、俺にとっちゃ…珍しいのかも…ところでなんで俺とリーフをこの森に連れてきたんだ?オーキドのおじいちゃんにこの森は入っちゃ行けないって前に散々言われて、怒られたの忘れちゃったのかよ…」
ファイアが、ウットデッキで、夜空をグリーンと眺めながら訊ねた。
「ミュウの事を聞いたんだ」
「まさか、ポケモンを作り出したあの……ポケモンか?」
「なんとか団ってやつが話しているのをこの前、聞いたんだ」
「ふ〜ん」
「興味、無さそうだな。ファイアも喜ぶと思ったのに」
グリーンは、月を眺めてそう言うとファイアは
「も、って事はリーフは喜んだってことか……ま、リーフらしいな…」
「そう言うこと……リーフらしいよ本当…」