第二話
レイとルオは、旅に出た。
"不思議のダンジョン"と呼ばれる地域をいくつも抜けた。
時には、挫けかけることもあった。が、レイがルオを、ルオがレイを支えることで乗り越えた。
村人は、彼らを始末するため、追いかけてきた。
しかし、運と偶然により、逃れることが出来た。
ある夕方。
「なんでレイは、一緒に逃げてくれるの?」
ふっと、口からこぼれた質問。
それに、レイはこう答えた。
「理由は二つ。私も、村では嫌われてるの。ルオと同じ
孤児ってだけで」
「もう一つは?」
「………き…………から……」
「えっ」
「ルオが……好き、だから…」
その時のレイの顔は、夕日よりも赤かった。