神空の物語 ポケモン編
第一章 神竜からの伝令
「突然の伝令」
爽やかな朝、今は午前八時
いつまでたっても妹が起きてこないので、兄のライヤはライカを起こしに行くことにした。
「おいライカ!いつまで寝てるつもりだよ!?さっさと起きろ!」
「う〜ん……あと五秒…。」
「五秒!?…い〜ち、に〜い、さ〜ん、し〜い、ご〜!はい!終わり!」
ライヤはライカにかけてある布団をバッととった。
「うわぁ!さっ…寒い!何すんだよ……もうちょっと寝かしてくれたっていいのに…。」
「お前があと五秒って言ったんだろ?」
「ち〜が〜う〜。五分って言ったんだよ〜。」
「まあどっちにしろ目が覚めたんだからいいだろ?さ、もう起きろよ。」
ライカは捨て台詞のように言葉を残していったライヤの背中を見ながら、「ひどい…」とつぶやくように言った。
すると、ライヤは突然後ろを向くと、ライカの顔を見て、ちょっと意地悪っぽく言った。
「ひどいもなにも、お前が起きなかったんだから俺は起こしたんだぞ?」
「えっ…?なんかすごい地獄耳……。」
ライヤは、つぶやくように言ったはずなのに聞きとられてびっくりしているライカに近づいて手を取り、微笑んだ。
「今日の朝食はお前の好きなフルーツサンドだぞ?早く起きて食べに来いよ。」
「えっ?なんで早く言わないんだよ?」
「お前が起きないからだろ?」
「じゃあ先に食べて待っててくれよ。…全部食うなよ?」
そう言って急いで顔を洗いに行った妹の背中に向かって、「誰が全部食うかよ〜!」と、今度はライヤが叫ぶように言った。

ライカが顔を洗っていると、突然頭の中で声がした。

―聞こえますね?ライカ。

「だ…誰だ…?」

―覚えていませんか?私はレシラムのソフィアです。

「え…!?ご…ごめんソフィア伯母さん!全然わかんなかったよ!で?何だよ。」

―相変わらずのその様子、安心しました。今からいうことはライヤにも伝えておいてください。それでは、本題に入りますよ。

「は〜い。」

―実は今、この人間無世界で大変なことが起こっているのです。…そこで、あなたたちの力を借りたいと思って、今貴女に話しかけているのです。

「大変なこと?」

―…はい。

「何が起こってるんだよ?」

―それは―――――

急に、ソフィアの声が聞こえなくなってしまった。
「お、伯母さん?ソフィア伯母さん?!」
いくら呼びかけても、ソフィアからの返事はなかった。
「た…大変だー!」
「アニキ―!」と、ライカは急いでライヤを呼びに行った。
「な…何だ!?どうしたんだ?」
「お…伯母さんが……。」
「何?伯母さんがどうしたんだよ?」
「伯母さんが、たっ大変なんだ!」
「ちょっ…ええっ!?そういう大事なことはもっと早く言えよ!」
ライヤは、足速く自分の部屋へと戻っていった。
「ちょっと待ってくれよ〜!」
ライカが兄の後を追おうとした時、また、ソフィアの声が聞こえてきた。

―ライカ、わかりますか?

「おっ…伯母さん!」
その声が聞こえたのか、ライヤがライカのところへと戻ってきた。

―…さっきは突然会話を絶ってしまい、すみませんでした。

「うん…。」

―というわけでライカ…ライヤと一緒に、人間無世界へと…来てくれますね?

「うん…。」

―ありがとうございます。では、会話を絶つとしましょう。

「ライカ、なんだって?」
「お前と一緒に、人間無世界へ来い…だって。」

こうして、この物語は、幕を上げることとなった…。
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■筆者メッセージ
ああああああああああああああ!
キャラ紹介忘れた!!!!!!すんません!いつかします!(は(^O^))
っていうかこれプロローグ的な感じですね!
最初からぐっだぐだなんだけど(-_-;)
ライリーフ ( 2013/09/23(月) 15:33 )