07
「喰らえ![サイコキネシス]!」
アサヒは先ほどこそはうまく使えなかったエスパー技を駆使して次々とゴーリキーを倒していく。
「オレは[シャドーボール]だ!」
一方のモフ。アサヒみたいにいっぺんに何体も倒せないけど、[シャドーボール]や[アイアンテール]を駆使して着実に一体ずつ倒していく。
「やりますね、クロさん!」
「お前こそなかなかだな!シロ!」
まだ互いに声をかけ合う余裕があるモフとアサヒ。しかし、それは互いに30体目を倒したときだった。
ピシュッ
モフは何かが微かに空を切る音を感じた。刹那、モフは何かに羽交い締めされたようにぐるぐる巻きにされた。
「うわっ!」
「えっ、クロさん!?」
「バカヤロ!前!」
アサヒがモフに気をそらした瞬間にモロにカイリキーの[きあいパンチ]を食らってしまった。そのまま気絶した。その瞬間アサヒも何かに締め付けられる。
「[いとをはく]か…」
「その通り。」
モフの背後から声がする。今一番会いたくない奴の声。
「ライン!」