13
「「「「………………えぇぇぇぇぇぇぇっ!?」」」」
衝撃のカミングアウトに驚きを隠せない一同。勿論それはアサヒも例外ではない。
「あなたが…ボクのお姉さん…?てことはボクの家族?」
「そう!血のつながったね!」
モカは嬉しそうな顔をして言う。一方のアサヒは突然の事過ぎて何が何だかサッパリである。
「とりあえず…モカちゃん、ウチに来なさい。」
「そうだな。落ち着いてちゃんと話そう。」
ライとエンの言う通り。皆は一度帰宅することにした。
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「じゃあ…モカちゃん、話してみて。」
モフがモカに優しく促す。
「うん…。
えっと…どこから話せばいいのかわからないけど…。今から15年前、わたし達の両親は離婚しました。理由としてはお父さんの失業です。そのときにわたしはお母さんに、アサヒはお父さんに引き取られて、わたしたちは今日まで会うことはありませんでした…。お母さんは女手一つでわたしのことを育ててくれけど、8年前、亡くなってしまいました。」
(そう言えば、何年か前にモカちゃんが忌引きで学校を休んだことがあったなあ。それ、お母さんだったんだ…。施設に入所したって聞いたのはそれからすぐだったなあ。)
モフはそんなことを思い出した。
「本当、モフちゃんちみたいな家族が羨ましくって…。その後施設で暮らしたことは知ってますよね。入所した歳が歳だったのである程度の自由はあったんですけど…やっぱり寂しかったです。一緒に暮らす子たちと歳が離れてて、あまり馴染めなかった…。そのときからかな。大きくなったら家族を探そうって決めたの。わたしからはここまでかな。」
モカはコップのお茶を一口飲んだ。
「今度はアサヒ、お前の番だ。」
「って言われても…ボクにはわからないです。本当にモカさんがボクのお姉さんなのかも知らないです。」
「それはそうよね…。突然言われても迷惑だよね。」
「いえ、そうじゃないんです。」
アサヒの言葉に皆の頭の中には《?》マークが浮かんでる。
「どういうこと?」
モカがアサヒに聞いた。
「その…うまく言えないけど…モカさんのことを心の底から[お姉さん]って呼べるかわかりません。でも、ボクは一緒に暮らしたい…。勿論、モフ兄たちも。わがままかもしれないけど…。」
これがアサヒの本当の気持ちなのだ。
「呼べなくったっていいじゃねーか!実の姉であろうと 義理の姉だろうと家族は家族だ。」
モフがそう言う。かなり意味深な発言だが、この言葉の真意をとらえた奴が1人。エンである。
「モフ、それってまさか…」
「うん。そういう事。」
「…いつの間にか大人になりやがって!」
モフは改まった様子でモカと向き合う。
「モカちゃん。オレと結婚してください!」
「え、えぇぇぇぇぇぇぇっ!!?」
そりゃ突然言われてモカもビックリだろう。
「勿論、すぐとは言わない。オレが大学を卒業して、立派な、エン兄みたいな先生になったら結婚してください。」
懐からネックレスを取り出すと、それをモカにかけてやる。この村では、婚約の時は指輪ではなくネックレスをあげるのが主流だ。
貰ったモカは涙をボロボロ流している。
「ちょ、モカちゃん…泣かないでよ!」
「ごめんね。わたし、とても嬉しくて…。わたし、いくらでも待つから!モフちゃんが立派な先生になるの、待つから!」
モカが涙を拭いて、笑顔で答えた。