05
「えっ!?ちょっと!コウキに何するんですか!」
「小娘。ここで貴様の弟の真の姿を見るがいい。」
「真の姿って…私が今までずっと一緒にいたのは私の弟です!」
真の姿……。コウキが自分の過去を取り戻したらこっちには戻って来れないだろう。ギンガ団員だった事が事実なんだから。
でも、そんなことを全く知らないヒカリ。何故弟に光線銃の銃口が突きつけられられてるのかさっぱりわからない。
「その弟、本当にお前の弟なのか?」
アカギがニヤリと笑いながら言う。
「何…あなたはコウキが私と血が繋がってないとでも言いたいのですか?」
「まあいい。真実を知らないのは悲しい事だ。」
アカギが引き金を引こうとする。
「止めろ!!ナエトル!コリンク!《かみつく》!」
言ってわかる奴等じゃない。力ずくで止めにかかる。
「おっと、させません。エーフィ、[サイコキネシス]です。」
『え?』
『うわぁぁぁっ!』
しかし[サイコキネシス]で動きをナエトルとコリンクの動きを封じられてしまった。
「こっちの動きには対応できねえはず!」
奥の手!俺自身で!エーフィの死角に回り込む。
「止めろ!アカギ!」
「お前はこっちだ!」
!?
「うがァぁァァァァッ!」
背後から光線銃の攻撃をまともに喰らってしまった。
そしてこれは……こないだコウキと握手した時に感じた…どこかへ引きずられる感覚が…。