07
――――side ミドリ――――
「つまり、コウキの記憶には《自分がギンガ団幹部だった》ことと、《ギンガ団は残虐的な実験をしていた》ことの2つがあって、現実とは違うのに自分がやったと思っている。だから罪を感じてるし、ギンガ団を避けてる訳か。」
『そう…。そんなコウキがかわいそうで…』
『なあミドリ。コウキを助けてくれよ!あいつさ、実家に帰ってからギンガ団の心配をしなくてよくなったからかスゲーイキイキしてるんだ。もう苦しんでる顔を見たくないんだ…』
ゴウカザルの目には涙…。ブイゼルも涙を浮かべてる。止めてくれよ…俺はそういうの弱いんだ。
「わかった。安心しろ。俺はちゃんと約束を守る男さ!」
『『ミドリ!』』
「だから今はこの話はおしまい。ほら、ヒカリとコウキんところ戻るぞ。」
俺はわざと明るく言った、ってよく言うけど、そんなことをしたくなるときはあるもんだな。何せゴウカザルとブイゼルがかわいそうだった。
部屋に戻れば、いつものヒカリとコウキがいた。とりあえずひと安心。
という訳で俺は寝た。