chapter1 はじまり
01
ここはどこだ?誰かが俺を呼んでいる――。

「…きて!起きて!」

目を開けると、目の前には人間が1人。俺の相棒…じゃないな。目の前にいるのは女。

「あ、目を覚ました!良かったあ。君ね、リッシ湖で倒れてたんだよ!」
「ああ、どうも…。」
「どういたしまして。でも君、あんなところでどうしたの?」
「どうしたの?って言われても…ん?」

俺は違和感を感じた。目の前にいるのは人間な訳で…ポケモンの俺の言葉が通じる訳なくて…

「に…人間と会話ができてる!?」
「何言ってるの?君だって人間のクセに。」
「え?」

そいつは俺を鏡に写して見せる。

「に…人間になってる!?」
「ウフフ!君って面白いね!」

いや、面白いねじゃない。俺はこの世にキモリとして生を受けて…あれ?

「何も覚えてない…」
「何も覚えてない!?」

俺は今までどんな自分だったのか、一体どこで何をしていたのか、さっぱり思い出せないのだ。ただ一つハッキリしているのは、俺がジュプトルだったこと…。

「ひょっとしたらナナカマド博士なら何かわかるかも知れない…」
「ナナカマド博士?」
「ポケモン研究の権威者だよ。きっと力になってくれるよ。さ、行こ!」

彼女に手を引っ張ってもらって立ち上がる。なんか今までとは目線が高くなったのが良く分かる。

「済まないな…」
「いいよ!ゆっくりで。歩ける?」

彼女は俺に至れり尽くせり。今までとは違う体の感覚を彼女に手伝ってもらって、一歩ずつ進んで行った。


■筆者メッセージ
自分の第二作目でございます。
また、皆さんに楽しんでもらえる小説を作っていきますので、応援お願いいたします!
ちゃ ( 2013/11/24(日) 23:49 )