第三章 シェイミの里へ!!
第二十話 モンスターハウスってなんだっけ…?
「ん〜、やっぱりトレジャータウンはいいわね〜!!」

「…久しぶりに来ても相変わらず活気に満ちてるな」

「ここがトレジャータウン…初めて来たけど賑やかなところね…!」

「僕はずっと森に住んでたしね…景色が見違えてるよ…」

 上から順にスカイ、ホノオ、コーフィ、ナージがトレジャータウンの感想を述べている。コーフィとナージはここが初めてらしく、とても驚いてはいるが、とても楽しそうにしていた。

 今は”ヤマト”メンバーでトレジャータウンに来ている。あの後、ギルたちは負けておとなしく去って行ったが、コーフィはあの技については、まだ誰にも言っていない。
だが、おそらくスカイは分かっているだろう。ホノオにナージはよく分かっていないようだった。

 だが何時か近いうちに言うだろう、とスカイは思っていた。

 まあそんなことは置いておいて、スカイたちは今、トレジャータウンにあるカフェに足を運ぼうとしていた。

「なんかね、親方によるとカフェですごいことがあったらしいのよ」

「…今日は一応依頼を4つ受けているんだが」

「…え?4つも受けてきたの?すごいわね、スカイ…」

「って言っても僕たちも行くんだけどね〜♪」

 スカイはそういうが、ホノオに依頼のことを言われ、コーフィに突っ込まれ、ナージがコーフィに突っ込んでいる。スカイは「カフェには少しいるだけなんだからいいじゃん♪」と言っていた。
 そんな会話を交わしながら、一行はカフェについた。



〜カフェ 内部〜

「久しぶり、サクラ!元気にしてた?」

 スカイはカフェに入るわいきなりすぐそこにいたチェリム―サクラに声をかけていた。

「…!スカイさん!!それにホノオさんも!久しぶりです!」

「ああ、久しぶりだな、サクラ。今回は親方様から聞いてやってきたんだが…」

「はい、ハートさんから既に存じております♪…あれ、そちらの方たちは…?」

ホノオも会話に参加し、コーフィ達は少しキョトンとしていたが、サクラが気付いて少しびくっとした。

「あー、こっちはね、このグレイシアがコーフィって言って、セレビィがナージっていうの。ナージには絶・対タメ口で接してね」

「…?ま、まあ、スカイさんがそういうのなら…よろしくお願いします、コーフィさん、な、ナージ…?」

 ナージはスカイに「有難う」と言ってそうな顔をし、ナージが後で、「堅苦しいのは苦手なんだ」と言っておいたので、サクラはそれで納得していた。

「ところで…かなりたくさんのポケモンが集まっているじゃないの…一体どんなことがあったの…?」

 スカイはずっと気になっていたことをサクラに聞いた。

「ふっふっふ…やっぱり気になりますよね…?ではこちらへどうぞー!!4名様ご案内ー!」











「…えー、こほん。みなさん、今回はこのカフェに集まっていただいて有難うございます!!今回は探検隊の皆さんにとってもうれしい情報をお届けいたします!!」

 そうサクラが言ったとたん、周りからは大歓声が聞こえる。スカイたちは後ろの方でそれを眺めていた。

「一体どんなことなのかしらね〜」

「うれしいお知らせって…未知のダンジョンが発見されたとか?」

 ホノオはスカイとナージに「この五月蝿い大歓声を聞いても何とも思わないのか」と思っていたが、コーフィがいつも以上に静かで不思議に思っていたので、そんなことはどうでもよかった。

 そしてサクラがすごいことを発表した。

「それは…未知のダンジョンを発見したのです!!」

「…へっ!?」

「まさかのナージ大正解!?」

 当然の如くナージとスカイは驚き、素っ頓狂な声をあげていた。まわりは再び歓声に包まれるが、そんな声はスカイたちの耳に入っていなかった。
 そんなことは知らずにサクラは続ける。

「そのダンジョンとは…”空の頂”という場所ですっ!!今日だと皆さんにも空の頂の方にも迷惑がかかるので明日いける方達で行きたいと思っているのですがどうでしょうか〜?一応今日地図を配っておきますね〜♪」

 またまた大歓声。もはやどんな内容でもこんな歓声を上げそうだ。
 話はとりあえず皆の熱気で押され、疲れたのか明日続きを話すらしい。

 とりあえず、今日は依頼をこなすことにした。










〜トレジャータウン〜

「依頼の場所はゼロの島北部よ!」

「昔よく行ってたが…久しぶりだな」

 スカイたちはとりあえず準備をして出発しようとしていた。

「ちゃんと準備できたわよ。いきましょう!」

 コーフィがそう言い、一行は出発した。






〜ゼロの島北部 どこかのフロア〜

「さぁ〜て、いっちょやりますか!」

 今スカイたちは、モンスターハウスにいる。と言っても依頼の内容は罠を仕掛けてくるお尋ね者を捕まえるものだったので仕方ないが…

「よーし、そこのお尋ね者ペリッパ―、覚悟しなさい!」

 なぜかスカイは活き活きしている。それもそのはず、スカイは部屋全体を攻撃できる技があるからだった。

「”避雷針”の特性のポケモンはいないわね…せーのっ、放電!!」

「え、ちょ俺まだ一言も喋ってなぎゃあああああああああああああああああああああ!!」

 そしてこの瞬殺である。

そして次の依頼フロアでも、さっきみたいにモンスターハウスにお尋ね者が居り、今度はボーマンダだったのだが、こちらはコーフィの吹雪によりまたも見事に瞬殺された。

次の依頼フロアもモンスターハウスで、レアコイルがお尋ね者だったが、今度はナージの大地の力でまたも物の見事に瞬殺された。

そして最後の依頼もしつこいがまたモンスターハウスで、ユキノオーがお尋ね者だったが、スカイたちがまわりを蹴散らしてホノオが大文字を思いっきりぶち当てた。

―モンスターハウスってなんだっけ…?と、今回の野生のモブポケモンたちは全員思った。

ここまでモンスターハウスの依頼ばかりとなるとスカイが選んでるとしか思えないが、本人曰く、「ゼロ北の依頼を適当に引っぺがしてきただけ」らしい。ここまで偶然なのだからある意味恐ろしい。いや、お尋ね者からしたらスカイたちは探検隊の中でも”悪魔”レベルなのかもしれない。というかそうだろう。

こうして今日もスカイたちは無事依頼をこなし、明日行く”空の頂”のために早めに寝たとさ…

■筆者メッセージ
でもお尋ね者の皆さんは全然無事じゃないという←
自業自得だから仕方ない!!そして終わり方すごい変。

あ、あと三章の名前見て、テメーの小説完全オリジナルじゃなかったのかよと思われた方はいたのでは?ですが残念、本編ギルド卒業後のストーリーになるんだな、これが(10ボ

で、でも一応すげー分かりにくい伏線があったのです。スカイたちがギルド卒業してること。これで分かってた人は天才という種族です(え

それと、カフェはパッチールさんではなくチェリムのサクラさん。台詞とかもこれからも本家ガン無視です。ご理解お願いします。
きゅむ♪ ( 2013/09/20(金) 23:32 )