第二章 ギルド”サンシャイン”
第十五話 特訓!コーフィ&ナージVSダイア&スペード!!
 ここはギルド”サンシャイン”の依頼掲示板の前。そこでなにやら話しているポケモンが数匹いた。

『特訓?』

「そう、私たちと久々にバトルしない?それも2VS2のタッグバトルで!」

 今発言したのはスター。スターは”ヤマト”に「バトルしない?」と持ちかけてきたのだ。勿論スカイはバトルが大好きな為…………

「もっちろん!!貴女たちとなら大歓迎よ!!」

 と答えた。スターは「そう来なくっちゃ!!」と言ってスカイ達をとある場所へ連れて行った。




 〜バトル場〜

 ここはバトル場なのだがどこにあるかというと、”サンシャイン”を出てすぐそこにあるという”トレジャータウン”という場所にある。
 トレジャータウンというのは、探検隊にとって拠点ともいえる場所だ。ここには銀行やショップ、倉庫や連結店など、ちょっと変わったお店もある。そしてそのうちの1つの施設が、スカイ達が今いるバトル場だ。

「私たち”ヤマト”は4人いるでしょ…”サンシャイン”からは平等な4人……ダイアとスペードとスターとハート親方……っていうかハート親方、ギルドの仕事はいいんですか?」

 スカイが人数を確かめ、ハート親方に尤もなことを言った。そしてハート親方は………

「大丈夫だ。副親方のセブンがちゃんとやってくれている。サンもセブンと一緒だから問題ない。それに見張り番もクゥに任せておいた。」

 スカイは「成る程」と手をポンッとたたいた。

(それよりセブンって副親方やってたんだ……成長したもんね……)

 スカイはそんなことをしみじみ思っていた。
 どうやらホノオも同じようなことを思っていたらしい。

「それじゃあ、バトルする組み合わせを決めよっか!」

「うん!!」

 こうしてスカイ達はバトルする組み合わせを決めた。









「えっと……まず1回戦がコーフィ&ナージVSダイア&スぺ−ドで、2回戦が私&ホノオVSスター&ハート親方……これでいいね?」

 バトルする組み合わせが決まり、スカイがバトルする者同士の確認をしていた。それを聞いた他5人は、「オッケー」などの返事をし、バトルする準備をした。

「それじゃあ、いくよ?3、2、1、でスタートするからね…」

 そういったのはスター。今からコーフィとナージVSダイアとスペードのバトルが始まろうとしていた。そして………

「3、2、1、スタート!!!」

 バトルが始まった。

 







 一人称 コーフィ

 私はスタート合図とともにまず、”凍える風”を放った。でも相手は水タイプとエスパータイプ。しかもとくぼうも高いから大したダメージにはならない。まあ、そんな事分かってるんだけどね。

「くっ………素早さが……下がる……!」

 そう、あくまでも私の狙いは”凍える風”の追加効果の相手の素早さを下げるために放った技。そしてその隙にナージが……

「隙アリだよ!”マジカルリーフ”!!」

 マジカルリーフをスペードに当てた。あ、ギルドの皆さんから「呼び捨てでいいわよ」って言われたのでご安心を。でもこんな小細工は通用する筈もなく…

「なかなかやるじゃない。このバトル、楽しめそうね、ダイア!!」

 そう言ってさっきより力が増したように見えた。

「そうですわね、スペード!私たちも行きましょう!!”サイコキネシス”!!」

 っと危ない、今はバトル中だったんだっけ。私は”吹雪”を氷の壁にして”サイコキネシス”を相殺した。

「私も行くわよ!!”アクアテール”!!」

「負けないよ!!”原子の力”からの”大地の力”!!」

 ここでナージが2つの技を“

連結”させて繰り出した。さっきナージはトレジャータウンの連結店でこの2つの技を連結させていたらしい。

「やった、”原子の力”の効果で身体に力がみなぎってきたよ!!”宿木の種”!!」

 ”原子の力の効果、それは10%の確立で全能力を1段階ずつ上がるの。まあぶっちゃけたったの10%だからナージの運が良かっただけなのよね。

「私も行くわよ……”氷のキバ”!!」

 私はダイアに”氷のキバ”を繰り出した。ダイアはナージの”宿木の種”のこともあってちゃんとヒットした。

「やりますわね……”気合玉”!!」

 ……!!”気合玉”は確か格闘タイプの技……これは喰らうとかなりキツいわね……といっても何とかする術がないし……と思ったけど不意にナージに声をかけられ、我に返った。

「だいじょーぶ、ボクに任せて!!”リーフストーム”!!」

 ナージったら……わざわざ”リーフストーム”まで使っても私を守りたい訳?まあ、嬉しいっちゃ嬉し……べ、別に嬉しいわけじゃないんだからね!!

「………やりますわね……!!ここまでバトルを楽しくして下さるなんて…スペード、私たちも“本気”を出しましょう!!」

 ……?今、ダイアが“本気”って言ってたけど…嘘!?あれで本気じゃない訳!?冗談じゃないわ…ただでさえ強いのにこれで本気じゃないなんて…

「ダイア、ゴメンけどあの2人の相手をしててくれる?今から“例の奴”やるから!」

「分かりました、例の奴ですわね、それまで任せてください!!」

 どうやら本気って”例の奴”って言うものみたい。でも”例の奴”って…ううん、今はバトル中、しかもスペードは攻撃を一旦止めたみたいだし、今ならダイア1人に集中できる!!

「いっけえええええええ!!”氷のキバ”!!」

「ボクは…”原子の力”、そして”大地の力”!!」

「させませんわ、”守る”!!」

 くっ!!”守る”が使えるなんて予想外だったわ……!!でも”守る”は……

「次こそ!!”吹雪”!!!」

「……ボクも!!”未来予知”!!」

「ッつ!!ま、”守る”…………!!」

 パリンって音を立てて崩れた。”守る”は連続で使うと失敗しやすい技。だから私の放った”吹雪”が上手くヒットした、って訳。

「……スペード、そろそろいいのでは?」

「………そうね、じゃあ、”例の奴”いくよ!!」

 どうやら2人は”例の奴”をやるみたい。でも確かダイアはナージの”宿木の種”を受けていた筈……っと思ってダイアの身体を見たら、何時(いつ)(いつ)の間にか”冷凍ビーム”で宿木を凍らせ、”アイアンテール”でそれを砕いてたの!!なんて豪快な方法なのかしら……

「ではいきますわよ、スペード…………!?」

 …?突然ダイアの動きがピタリ、と止まった。何故なら……

 スペードがその場にダメージを受けたような痛みを感じて、顔を少し歪めていたから。その理由は私にはすぐ分かった。その理由は…




 数ターン前にナージの放った”未来予知”がちょうど今発動したの。

 皆さんは覚えてますか?ナージの放った技…”未来予知”が何時だったかを…
 それは2ターン前。”未来予知”は放った後、2ターンしたら時間差で攻撃がとんでくる技。だから2ターン後の“今”にとんできた訳。そうなったことで2人の技は阻止することができた。



 ………いや、“そう思ってた”。なんとスペードは何ともなかったかのように今にも”例の奴”を放とうとしていたから。私たちはつい油断していた。そして………

「今、この技を!!………解き放つ!!」

「喰らえ………」

 そう言ってスペードは真上に思いっきり”ハイドロポンプ”を放ち、ダイアがそれに向かって”サイコキネシス”を放って、だんだんと”ハイドロポンプ”の形が変わり………

 水龍を思わせるかのような形になった。その水竜は………
 スペードが更に放った”冷凍ビーム”を自信の羽に纏い(まとい)、私たちに向かって突っ込んできた。

『これが2人の必殺……水竜氷羽(すいりゅうひょうは)!!!!!」

「……………!!!!うわあああああああああああああああああっ!!!」

「きゃああああああああああああああああああっ!!!」





 私たちは、2人の必殺技を受けて、負けてしまった。

■筆者メッセージ
あれです、オリ技ですが覚えてらっしゃる方がいるのかはわかりませんが、カタカナの変な読み方じゃなく普通の漢字読みにしました。そのほうが普通によかったです((
そしてまた更新ほったらかして夜分遅くにすみません、でもきゅむ♪という人間は何時もこんな感じなんです…(((
明日からまた更新再開したいと思いますんで一応この回を…

ではすみませんでした...失礼します。
きゅむ♪ ( 2013/07/29(月) 00:59 )