第十四話 探検隊”ヤマト”結成!!
ここは嫁ポケギルド”サンシャイン”の親方部屋の前。そこに今まさにそこに入ろうとしているポケモンが4人。
そのポケモンの種族はライチュウ、バクフーン、グレイシア、セレビィの4人、つまりスカイ達一行だ。
「えっと、話を整理すると…まず”探検隊”になるにはまずチームリーダーとチーム名を決める…だよね……チームリーダーはスカイとして…チーム名、かぁ…なんかいい奴ないかなぁ?」
今発言したのはナージ。そしてホノオ、コーフィ、スカイが頭を捻り、チーム名を考え始めた。
「いいチーム名、ねぇ……やっぱり探検隊らしいのがいいんじゃない?」
「それもそうだがこのメンバーにちなんだ名前もいいしな……」
「前私とホノオとで組んでた時は”ライエン”だったよね……」
「ネーミングセンスが全くと言っていい程適当だったチーム名」
上から順に、コーフィ、ホノオ、スカイ、そしてまたホノオの順番。それより今スカイ達が話しているのは親方部屋の真ん前。失礼にも程がある。それとこの4人の会話中、”探検隊”というワードが2回程出ていたのだがここで”探検隊”について説明しよう。
説明しよう!!”探検隊”とは……あ、大切なことなので2回言いました。では改めて説明しよう!!”探検隊”とは……困っているポケモンを助けたり、未開の地の探索などを行い、お宝などをゲットする者のことを”探検隊”というのである。
とまぁこのようなことをするのが”探検隊”である。そしてスカイ達の話は……
「だーかーら!!私はもっと他の名前がいいの!!」
「ほう?だったらその”もっと他”の名前を言ってみろ!!」
スカイとホノオが言い争いをしていた。無論、コーフィとナージはドン引きである。こんな2人が本当に先生をやっていたのかとか言う質問はご容赦願いたいところである。
「なっ……!あんたのネーミングが悪いのがいけないのよ!!何よ、そんな名前!!」
「お……おまっ…!!ふざけるなよ、この名前のどこがいけないというんだ!!!」
そして終いには大声で言い争う始末。2人とも、完全に親方部屋の前だということを忘れている。
「あーもう、うるっさああああああああああい!!2人とももっと静かにできないわけ!?いい加減にしてよね!!」
だが、どうやら2人の口論に静止がついた。スカイとホノオがふり返ると満面の笑み(黒い笑み)を浮かべたスターがいた。そして2人はというと、勿論お説教を喰らった。
〜数十分後〜
「……じゃあチーム名はこれでいいね?もう異論は認めないよ!?」
「もうこれで決まったんだ。これでいい。」
どうやらスカイ達の数十分にも及ぶチーム名決めとの激闘(?)の末、チーム名はやっと決まったらしい。
「よし、じゃあ、ハート親方にこの事を伝えましょう…!」
そう言い、スカイ達は親方部屋に入って行った。
「……というわけで、ハート親方。私たちはコーフィとナージを新たな仲間に加えて、再度探検隊を結成します!!」
ここは親方部屋の中。スカイがハートに探検隊の再結成を申し込んでいた。スカイとホノオは”先生”という職業をまだ15の若さで始めた故に探検隊とは両立ができなかったのである。だから仕方なく探検隊を1回辞めたのだった。だがまたこうして新たな仲間とともに、探検隊をできて、スカイとホノオは嬉しさでいっぱいだった。
「勿論大歓迎だ。だがおぬし達はナゾの敵に狙われている身。十分に気をつけるんだぞ……。」
ハートはスカイ達の探検隊結成には勿論喜んでくれたが、どこか止めたい気持ちもあった。…自分が育てた弟子として、敵に狙われていることがやはり気にかかるらしい。そしてその気持ちを読んだかのようにスカイは…
「大丈夫です。私たちがいれば怖いものなんてありゃしませんから!!自分の身は自分で守れるほど強くないと探検隊はできない、でしょう?親方。」
そう言いハートを励ましたのだった。
「……そうだな。それとチーム名は?」
ハートは気を取り直し、スカイ達に1番気になっていたことを聞いた。するとスカイは…
「その言葉を待ってました!!」
嬉しそうにそういった。そしてスカイが珍しく焦らさずに答えた。
「チーム名は…………
”ヤマト”です!!」
「”ヤマト”…か。いい名前だ。ではそれで登録するぞ。」
スカイが高らかにチーム名を宣言し、ハートが登録手続きをする。するとスカイは…
「あ、分かっていると思いますけどチームリーダーは私なので」
「分かっている」
「ですよねー」
そう気の抜けた声を出し、探検隊バッチを天高く上げて、こう言った。
「よーし、今日から探検隊”ヤマト”結成よ!!!!!」