第十話 嫁ポケだよ!!全員集合!?
私たちはフーラに学校を任せ、別れて旅立った。
…でもやっぱりフーラの情報が気になって仕方がない。嫁ポケギルドになってるって!?私たちの卒業したギルドの2年間に何があったの!?
でも確かにあの面子だと進化したら…そのポケモンたちについてはギルドについてから説明するとして…
……っとふと思ったんだけど、ナージって何で私たちが能力所持者って分かったんだろ?私はそのことをナージに聞いてみた。すると……
「嗚呼、そのことね。ほら、ボクってセレビィじゃん?セレビィには”時渡り”っていう能力が使えるのを知ってる?ボクはいつもその”時渡り”でちょっと先の未来に行けるから行くんだ。するとそこにはスカイとエルフーン、だっけ?2人が何か言い合っているのを聞いちゃってさ。会話の内容がこれまたビックリ!!スカイが”不思議な能力”って言うもんだからボクはスカイ達はボクと同じように能力を持っているんだな、って思って。それを聞いた後現代に戻って散歩してると君たちが倒れてた、って訳」
ナージがペラペラと喋るもんだからちょっと頭がついていけなかったけど、何とか真相が分かった。
さて、と……ナージが能力を知っていた訳も分かったし、そろそろ私たちのギルドに着くころ…
……あった。此処だ。此処が私とホノオが卒業したギルド、
”サンシャイン”だ。
「すいませ〜ん、誰かいますか〜?」
私はそうギルドに叫んだ。…けど反応はなかった。
……あ、そういえば此処のギルドは足型で見極めるのを忘れていたわ…
ホノオは蛇睨みのごとく睨んでたけど。
「よっこいしょ……」
私は足が乗れる小さな柵のついた穴に足を乗せた。すると……
「足型発見!この足型は……?」
私の足元に美しい女性の声が響いた。だけどその声はそこまで言うと固まってしまったかのように次の言葉が発せられなかった。
「あの〜、どうかしたの?」
「!!やっぱりこの声は……
《スカイの声》だわ!!」
やっと聞こえた次の言葉はなんだか喜びに満ち溢れていた。私もこの声の主が分かった。それについては後でにでも。
「スカイ、今皆を集めてくるわね!!」
声の主はそういって少しの間私の足元から気配を消した。
〜ギルド”サンシャイン”〜
サンシャインの中はにぎわっていた。その根源は勿論私たち。
私たちがサンシャインに入ったら一斉に視線を浴びた。そして………
「久しぶり!!スカイ、ホノオ!!元気にしてた!?」
「あなた達がこのギルドを卒業してからずっと寂しかったのよ?」
「今まで先生してたんでしょ!?聞かせて!!」
サンシャインはお祭り騒ぎ!!というか一斉に喋られても私そんなに聞き取れるわけないじゃないの!!
一方このどんちゃん騒ぎについていけず、困っている様子のコーフィとナージを1人のポケモンが見た。
「スカイ、この人達は?」
「その前にあなた達から自己紹介すれば?2人が困ってるし」
とりあえず私はギルドの皆に自己紹介をさせるように言った。
「私はキュウコンのスター・アズランダ。よろしく」
「私(わたくし)はサーナイトのダイア・フェルンですわ」
「私はミロカロスのスペード・マイロンです。以後お見知りおきを」
「あたしはミミロップのクローバー・フランド!!クゥって呼んでね!!」
「…ボクはラプラスのムーン・ティアンです…よろしくお願いします…」
ね?キュウコンにサーナイト、ミロカロスにミミロップ、そしてラプラス…完全に嫁ポケね…それはそれとして一通り5人は紹介を終えたあと、コーフィとナージも自己紹介をした。
そのあと2人は5人に質問をしてたわ。
「スターさん達は何をなさってるんですか?」
コーフィの質問にスター達が答えた。
「私がこのギルドの見張り番で…」
「私が食料調達係でして…」
「私が雑務等で…」
「ぼ、ボクもスペードと同じで雑務で…」
「あたしが依頼更新係だよ!!」
質問はスター、ダイア、スペード、ムーン、クゥの順番で答えた。するとナージがこんなことを発言した。
「それにしてもムーンちゃんってボクっ娘なんだね〜。隠さなくても声の高さで分かるのに」
…ナージってばムーンがボクっ娘てこと分かってたのね…ボクっ娘っていえばどこぞの”悪戯心”野郎のことが頭にインしてくるわ…思い出すだけで悪寒が…
それよりも、ムーンってすごい恥ずかしがりやなのを言うのを忘れてたわ…私はそのことをすぐさまナージに言った。あ、あと人見知りなのも。そしたらナージはムーンに謝ってた。ムーンは頷いただけでスペードの後ろに隠れた。
「そうだ、スカイ達に紹介したい子達がいるんだけど…おーい、ちょっとこっちに来て〜♪」
紹介したい子?また新しい弟子が入ったのかしら?
……私たちはその子たちのことを見て目を疑った。
そのポケモンの種族はイーブイとドレディアだった。イーブイはクセ毛があり、ドレディアにいたっては色違いだ。
「えっと…私はセブン・ヴェンスターです!」
「私はサン・アレイドです…えっと、セブン?せーの…」
「《先生》、《お久しぶり》です!!」
なんと2人はスカイとホノオの教え子だったのだ。