プロローグ
ここはとある森の奥。そこにはある学校があった。その学校とは、救助隊と探検隊のための学校である。
その学校の先生のうち、メスのライチュウが授業をしていた。
「はーい、今日の授業は、不思議玉についてよ。不思議玉といえば探検隊にも救助隊にも必須な道具。みんなは不思議玉について、どこまで知っている?」
どうやら今日は不思議玉について勉強しているようだ。そして1人のポケモンが挙手した。
「はい!相手を硬直させたり、ワープさせたりすることができるものがあります!」
そう叫んだのは、クラス一の元気っ子のコドラのエクスだ。
「他にも相手を眠らせたり、おびえさせることができるものもある」
そしてエクスの言ったことに付け加えていったのは、ヨーギラスのアークだ。そして…
「オメェ、何でいつもオレの後に答えんだよ!」
何故かエクスが切れた。その理由はエクスが言うように、自分が発言した後に他人に発言されるのが気にくわないらしいからだ。俗に言う、自己ちゅーとか言うやつだ。
……だがそれもアークが発言した時だけ。他の人なら全く興味がないように静かにしている。
それは何故なのかはまだいえない。そして言い争い、勃発(ぼっぱつ)。
「あ・ん・た・た・ち」
そしてエクスとアークの背後に普段より低い声でメスのライチュウこと、スカイが2人を当然、しかるつもりだと言わんばかりの笑みを向けた。
……2人とも、廊下行きいいィィィィィィ!!!
ピンポーン。 少々お待ちを。
…とまぁ、ここまでは実は2年前の話。この話はまだ序章に過ぎない。
これから待ち受ける運命を、彼女達はまだ知るよしもなかった。