01
数日後。俺たちはホテルグランドレイクの会議室に呼び出された。会議室と言っても、リッシこを一望できるずば抜けて素晴らしい部屋である。
「遂に野手が揃ったね!」
「ああ、これであとはピッチャーを獲得すればチームとして成立する!」
「長かったようで案外短かったな。」
「で、次はどこへ行くんだ?」
『うっ‥‥‥‥。』
オールの一言に言葉を詰まらせる俺ら。
「まさかプランを全く決めずに旅してたのか!?」
「まあそんなところです(汗)。」
「『ここ右に曲がろうぜ』とかその日の気分でどこ行くか決めてたんで‥」
「‥‥‥‥。」
今度はオールが言葉を詰まらせる。
「何が欠けてるって、ピッチャーが居ないんだ。どこへ行くかは決まってないけど、チームの目指す目的地は優勝!」
「どの道を通ろうとも優勝に向かって一歩ずつ歩くのみ!」
「それが僕たち《ミオスターズ》さ!」
ピシッ!オール以外の皆で決めポーズ。新加入のライトもピシッと決めたところがミソだよね。
「まったく。お前さんたちは何を言ってるのかと思ったら。」
ドアを開けて入ってきたのはコータス社長とレオ監督。
「まあ、それだけ団結力があるということにしておこう。では本題に入るとしよう。」
そういうと、『失礼します!』と言って4体のポケモンが入ってきた。
「お前さんたちがトバリを発ったあの日、ドラフト会議が行われたのだよ。そこで選手をを4人獲得したぞ。ほれ、自己紹介でもせい。」
「はい。初めまして。自分はエルレイドのエドです。ポジションはピッチャーです。よろしくお願いします。」
「自分はボスゴドラのドラ。ポジションは一応キャッチャーですが、ブンブン丸でもいけます!」
「ゴウカザルのエンです。ポジションは外野全般とピッチャーできます。よろしくお願いします。」
「ガブリアスのガブです。基本どこのポジションもいけます。」
「以上4人が今回のドラフト会議で獲得した選手だ。」
「初めまして。俺はこの《ミオスターズ》のキャプテンのバクフーンのバーンだ。俺たちの目指すところは優勝。一緒に優勝目指して戦おう。よろしくな。」
俺も自己紹介をする。
「俺はボルト。よろしくな。分からないことは何でも聞いてくれ!先輩として答えるぞ!」
『いや、ボルトも一年目だから!』
「ギャアッッッ!」
ボルトのボケに突っ込むリフィルとシーア。でも《アイアンテール》をかますなんて過激過ぎるだろ‥。
「コホン。とまあまずこれが1つ目の用件。2つ目はな‥」
社長はなぜか話をそこで区切った。
「いや、それは明日の朝話すこととしよう。今日は新加入の選手と打ち解けなさい。」
そういうと、社長と監督は部屋をあとにした。
そのあと、俺たちはリッシこの湖畔で思いっきりはっちゃけた!
本当にこれからが楽しくなりそうだ!