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7番バッターはピッチャーのゴウカザル。リオルは相変わらず150q台の《きあいだま》ストレートをポンポン投げる。それに対してゴウカザルは《インファイト》で打ち返すもセカンドのブラッキーの好守に阻まれ1アウト。8番ファーストのマッスグマ、9番セカンドのサンダースも凡退して3アウト。依然として1点リードをしているが、試合の流れはわからなくなった。
2回のウラ、東側チームのゴウカザルは速球と変化球を織り交ぜながらポンポン投げる。《かえんほうしゃ》を利用して威力を上げるだけじゃない。緩急をつけたピッチングで6番センターエルレイド、7番サードライチュウ、8番ショートエーフィと、内野ゴロの山を築く。
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「どちらのピッチャーもテンポが良すぎるね。」
「あとで自爆しなきゃ良いんだが‥」
「先にピッチャーを崩した方が勝つ、ってことだな。」
「怖いのはこれから両チームとも上位打線に回ってくる。さっきお互いに揺さぶられてたからな。いかに我慢できるかだね。」
「さ、始まるぞ。」
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その後、両チームのピッチャーのテンポ良いピッチングで両チームともヒットなし。初回に入れた得点のまま3-2で東側チームの勝利となった。
試合終了後、すぐさまピカチュウに声をかけに行った。
それを聞いてすごく嬉しそうな表情のピカチュウ。
「こんな俺たちと一緒に野球しないか?」
そう尋ねると、
「言い方悪いけど、こんなチームでも僕が必要なんでしょ?だったら期待に応えるようにプレーするだけ。喜んで入団するよ!」
「こんなチームは余計だ!」
ゼルはどつくようにピカチュウを叩く。
「よし。じゃあ俺たちと一緒に優勝目指して頑張ろうぜ!よろしく。ピカチュウ‥」
「僕の名前はライト!よろしく」
「サード守ってるのにライトか。よろしくな。俺はバーン。右から順にゼル、ゴン、リフィル、シーアとボルト。そしてレオ監督。」
『よろしく!』
監督が直々にユニフォームを手渡す。やっぱり新鮮な風景。でも、いつ作ったんだろ。
まず一人選手を獲得した。今日は遅いからオオスバメにアタックするのは明日だ。今日もまた高級なホテルに泊めさせていただいた。