03
それから一週間がたちまして、ここは217番道路。かなりの雪が降りしきる極寒の地。そんなところで‥
「だーかーらー、絶対こっちなんだって!」
「いーや!絶対違う!」
何がどうなってるのかは‥察してくれ!
「こないだこんな光景観たよね」
「うん。ひょっとして今日も先週みたいに吹雪の中からポケモンが出てきたりして。『君たちどうしたの?』ってね。」
『まさか!』
俺とゼルが同時に突っ込む。あ、ケンカもおさまった。
「少なくともここはほぼ一本道だぞ。『視界が悪くて道に迷いました』なんて言ってみ。笑われるだけだろ。」
「ホントだよ。こないだのハクタイのもりだって、結局は単純な道だったじゃん。‥ってか一本道の認識があるのかよ!」
すかさずゼルが突っ込む。
まあ、こんな感じでワイワイやってたら‥
サク‥サク‥サク‥サク‥
何かが雪を踏む音がする。
サク‥サク‥サク‥サク‥その音はだんだん大きくなっていく。それと同時に吹雪の中にぼんやりと何かの影が映る。
「‥まさかな。」
「まさかね。」
「でも、そのまさかだよね」
「そう。そのまさかなんだよ」
まさかまさかうるせぇ(怒)
でも、そのまさかが今起ころうとしている‥
「君たちどうしたの?」
「‥‥‥まさか!」
そりゃ叫ぶわ。
☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆
やって来たのはグレイシアだった。先日同様事情を話すと、先日同様泊めていただける事に。ありがとうございますorz
その道中。
「ボルト、どうだ?」
「うーん。暗くてよく分からない。でも、もしそれが本当だったらまさかが過ぎる。」
(