01
俺たちはコトブキシティにやってきた。
ここには、昨シーズン最下位争い(争うほどでもなく俺たちが一方的に負けたが)をしたコトブキファイターズの本拠地である。
ただ、テレビ局がコトブキスタジアムのそばにあるので、試合は全国ネットで放送される。故に全国的なファンが多いのだ。俺たちとは大違い。
「やっと着いたね。」
「バーン、今日はどうするんだ?」
「うーん‥。どうすっかなぁ。とりあえずポケモンセンターかな?」
なんて言いながら歩いていると、
「
どいてどいて
どいて!!!!」
空から何かか落ちてきた!
気づいたときにはもう遅い。
「グヘェッ!」
俺の上に着地した。
「あっ!ごめんなさい!ケガはない?」
「えっ、いや、大丈夫‥」
「本当!?よかったぁ。」
やけにテンション高い。
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その後、お詫びをしたいだ何だでテレビコトブキ内の喫茶店に行くことになった。「遠慮しないで」とは言ってたけど、何か悪い気がして俺たちはミックスジュースを頼んだ。
「改めまして。僕はカイリューのゴン。よろしくね。」
「俺はバーンだ。」
「俺はゼルだ。よろしく」
「ボルトです。よろしくね。」
ミックスジュースを飲みながら自己紹介を済ませる。
「ところで、何で空から落ちてきたの?」
ボルトが聞くとゴンは恥ずかしそうに顔を赤らめた。
「いやあ、恥ずかしながらカイリューのくせして空を飛ぶのが下手なんだ。さっきも気流に巻き込まれてバランスを崩したんだ。何せ今まで地に足をしっかりつけたポジションだったからね。」
「ポジション?何かスポーツやってるの?」
「うん。野球やってるんだ。ポケッチカンパニー野球部所属。ポジションはキャッチャー。打順は4番!」