01
翌朝。
「おはよう!フローゼル」
「おはよう。バクフーン、準備はいいね?」
「ああ。バッチリだぜ!」
「よし。そいじゃ出発!」
あてはない。なんとも危険な旅だ。
でも、「やらない」って選択肢はない。覚悟はあるんだ。
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ミオを出てから小一時間。結構話がはずむ。
「いや、だからあの場面はシフトかけてだね‥」
「違うんだよ。あれは打順を考えると‥」
キャッチャーとレフトでは見方が違うようで、不思議だった。
そんなこんなであともうちょいでフタバタウンというところ。俺たちはとある崖の上を歩いていた。
「フタバタウンについたらそこに泊まろう。」
と言っていた矢先、俺の足下が崩れた!
「うわーーーーーーーーーっ!」
「バクフーン!待ってろ!」
フローゼルが《アクアジェット》で飛び込もうとしたとき。
黒い影がこっちに向かって跳んできた‥なんて思っていたらもうあっという間に戻ってきた。
「バクフーン!」
フローゼルがこっちに駆け寄ってくる。
「大丈夫か?ケガはしてないよな?」
「ああ。誰だかわからないけどありがとう。
‥ってあれ?」
「どうしたの?」
「いや、助けてくれたヤツがいないなって。」
「確かに。でも、きっとまた会えるよ!」
「だな!しかし、あの跳躍力があったら浅いフライでも捕ってくれそうだ。」
「センターを守って欲しいな。次会ったらスカウトだな!」
「まあな!さあ、フタバタウンに行こう!」
こうして、俺たちはまた歩き始めた。