04
ユウキが振り返るとそこには僕と同い年ぐらいの女の子とルカリオが立っていた。
「君は‥?」
「自己紹介なんてあとあと。まずはこの子たちを助けなきゃ!」
そういうとそそくさとバリアに近づく。
「あなたたちの話は聞いていた。
核を教えてくれたってことは‥」
ルカリオが話し始める。
「
核に直接負担をかける方法を探せばいいってことか。」
ソウとピースもやって来た。
(一か八か《0キョリ攻撃》をしてみるだな。)
『《0キョリ攻撃》?』
(ああ。物理的な負荷をかけて
核に負担をかける方法。でも、この方法は失敗したときのリスクがあまりにもデカすぎる。中のポケモンに直接
核を破壊してもらうのが‥)
ブイが消極的な発言をすると‥
――何?ポケモンが自分で脱出しようとするのを黙ってみてろって言うの?
「そんなの俺たちが許すわけないだろ!」
「何のためのこれなの!」
彼女が取り出したのは藍色に輝く石。
「見てて。オル、やるよ」
と言うと、僕がシンクロするよりも意図も簡単にルカリオとシンクロした。
(皆やる気なんだね。)
『おう!』
「ってあれ?どこから声がするの?」
「そんなのあとでゆっくり。それじゃあやるぞ!ブイ!」
(わかってるぜ相棒!)
『《かみなりのキバ》!』
「オル、私たちも!《はっけい》!」
(了解!)
「ピース、ゴロー、手伝って!ピースは《ダブルニードル》、ゴローは《とっしん》!」
『うぉぉぉぉぉぉぉ!』
僕たちは皆で攻撃を繰り出した!って言っても僕自身は何もしてないけど。
でも、何となくバリアを押しているのが分かる。
「皆パワーアップだ!踏ん張れ!」
『了解!うぉぉぉぉぉぉぉぉぉ!』
「あ!バリアが小さくなっている!」
本当だ!中のロコンが一匹出てきた。それを皮切りにポカブ‥コータス‥ポニータ‥ヒート‥続々と出てくる。ってヒート!?
「オイヒート!何捕まってんだよ!」
とソウ。
「ごめん。その分僕たちも働くからさ‥」
「あったり前よ!行くぜ!」
『うぉぉぉぉぉぉぉぉぉ!』
――って待った!ヒートはほのおタイプだから‥
「何のためにこの技を忘れさせなかったかわかるか?《でんこうせっか》!」
更に一人の戦士が加わってバリアを押す力が大きくなる。勿論ながら小さくなるスピードも早くなる。
「もうちょいだ!フルパワー!」
最後のポケモンがバリアから脱出した!あとは
核を破壊するだけ!
「いっけぇぇぇぇぇぇっ!」
ピキ‥ピキピキ‥パリン!
とうとう
核の破壊に成功した!
核となった石は粉々に粉砕された。