02
昨日の夜こっそりとヒロヤに会いに行ったのがピースとソウにバレまして。どうなったのかはご察しください。
その翌日。僕たちはイケブクロを出発した。アイに紹介された仲間に会いに行く為だ。ヒロヤのことは警察にお願いしたので、僕たちは先に進むことにしたのだ。
昼前にアカバネに到着した。アイが話をつけてくれたおかげで、13:00にこの辺で待ち合わせることになっている。
「あと一時間半か。どうする?」
「ねえ、あのタワーに行ってみようよ!」
目をキラキラ輝かせて見つめる先には、大きなタワーが建っていた。
「確かに、待ち合わせるのにこの町のランドマークのそばに居たら分かりやすいだろうな。行ってみようぜ。」
「やったあっ!」
ソウがヒートの案に乗ると、ヒートは一目散に駆けていく。
無邪気だな、と思いつつそんなヒートを追いかけようと歩き始めたら。
――無邪気なんかじゃない!早くあいつを止めないと‥。肉体を借りるぞ!
僕の返事を待たずに身体を入れ換えた。そして、ヒートを追いかけようと走り出す。
「ダメだ!行くなヒー‥」
もう手遅れだった。
ドカーンっ!
タワーは爆発して、崩れ落ちていく。
「くっ‥マズイ。急がねえと!」
ユウキは爆発が起きた方向に足を急いだ。