02
警察署に行くパトカーの中で、僕はブイに手伝ってもらいながら、僕たちに課せられた使命についてジュンサーさんとソウに説明した。
グラードンとカイオーガの復活について。それに付随して起こる争いについて。だから僕たちはレックウザの力を借りて、シンクロして戦う力を持っていること。
普通の人は絶対誰も信じないことだ。でもジュンサーさんはこう言った。
「やっぱりね」
その一言を聞いて、僕たちは目を丸くした。
『えっ?』
するとジュンサーさんはパトカーを路地裏に走らせる。
「えっ?警察署って‥」
「ちょっと黙ってて。」
パトカーは細い道をどんどん進んでいく。
「さあ、降りて。」
降りたところは広い野原だった。
「私の本名はアイ。10年前にこの世界にやって来たの。」
「《この世界に》‥」
「《やって来たの》?」
「ってまさか‥」
「そう。」
すると、腰ベルトからモンスターボールを取り出して投げた。中から出てきたのはウィンディだった。
「モンスターボール‥俺と同じ世界!」
「そして、私は
石の持ち主なの。」
胸ポケットからだしたのは碧色に輝く石。
『あ‥』
シンクロは一瞬の出来事だった。
「私は《碧の戦士》なの。」