07
翌日。
「今病院から連絡があったわ。ソウ君の意識が戻ったって!よかったね、ヒート君!」
ジョーイさんがとびきりの笑顔で報告する。
ちょっと僕がホレそうになったとき、
「あ‥はい。ありがとう‥」
ヒートが小さな声で返事した。
進化して思春期を迎えちゃったかな?
ほっぺたを赤くしちゃって、モジモジしちゃって‥もう、かっわい〜
その様子に気付いたピースは
「あれぇ?ヒート君もしかして‥」
「ち‥違うよ!」
否定するも、そんなの通用しない。だって、さっきよりも顔が赤色だから。スゴく分かりやすいな。
「ヒート君、嘘つかなくていいんだよ〜」
そこにブイも参戦した。
ブイがそんなことをするなんて珍しいなあ。
「嘘じゃないって!」
ヒートも必死で否定をする。
この状況で、ジョーイさんはものすごーく居づらいだろう。
「ジョーイさん、ありがとうございました。午後にお見舞いに行こうと思います。こっちのくだらない話は僕が対処しますんで、仕事に戻っていただいて結構ですよ。」
『ありがとうございました!』
ジョーイさんには仕事に戻っていただいて‥
「ヒート、ホレた?」
僕も参戦!
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ヒートをイジリたおしたあと、お見舞いに出掛けた。ヒートにとってみたら、ソウとしっかり話をするいいチャンスだ。
「いよいよだね。」
「僕たちもついてるからね。思いきって話してきな!」
「うん!」
そう頷くと、深呼吸をひとつ。
そして、ヒートがドアをノックする。
コンコン‥
「‥はい、どうぞ」
向こうから返事があった。
「行くよ。」
ヒートがドアを開ける‥