02
「ここが‥空の木?」
僕たちは空の木にやって来た。やっぱり何度見てもこれはデカイ。
と、上から2つの影が降りてくるのが見えた。
「誰かと思えばお前たちか。‥っと?オルも一緒なのか。」
「はい。お久しぶりです、ムクさん、スバさん。」
やって来たのはムクホークとオオスバメ。
「よし。お主ら、早速行くか。乗れ!」
『はい!』
僕とブイとピースはオオスバメに、エリとオルはムクホークに乗って、レックウザが待つ上に向かった。
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荘厳な扉の前に立つ僕たち。この奥にレックウザが居る。
「レックウザ様、面会者がお見えです。」
「わかっておる。お主ら、入れ。」
中からレックウザの声が聞こえた。
「私たちはここまでだ。あとはお主らで中に入るのだ。」
「はい。ありがとうございます。じゃあ行こう。」
僕とブイが先陣を切って扉の中へ入った。
「こんにちは。突然の訪問をお許しください。」
ブイがとりあえずレックウザに挨拶する。
「ブイとコウキか。それとオルと‥」
「エリです。初めまして。」
そうか。エリはここに来るのが初めてなんだな。僕は彼女の紹介をした。
「オル、お主のパートナーか。しかし奇遇だな。同じ世界の、同じ社会にいながらにして面識の無いもの同志がこの世界で出会う。出会いとはふし不思議なものだ。」
「レックウザ様、今回はあなたに伺うことがございます。」
ブイが一歩前に出る。
「伺うこととな?それはなんだ。」
「はい。僕たちは今、7人目の戦士を探す旅の最中です。しかし、何の情報もなければ、手掛かりもありません。レックウザ様、何かご存知ありませんか?」
いや〜緊張した〜。たったこれだけなのに。果たしてレックウザの答えは‥?
「ふむ。お主らが行ってくれるならば仕事は早そうだな。」
皆の頭の上に『?』マークが浮かんだだろう。
「‥僕たちが行くというのは?」
「実はな、この世界の歪みが始まって他の世界との行き来が難しくなっている。だからまだ7人目の戦士はこっちの世界に来ていないのだ。」
「それって、1年後に間に合うんですか?」
僕が質問すると、返ってきた答えは
「現状ならば無理だ。」
というもの。「但し」と条件付きで。
「例えば歪んだ世界をもとに戻せば可能だ。」
「歪んだ世界を‥」
「もとに戻す?」
と言いながら僕とエリはお互いの顔を見合う。何となくわかった気がした。
「それって、僕たちが一時的にもとの世界に帰るということですか?」
『!』
ブイとピース、それにオルもわかったようだ。
「そうか!コウキとエリはこの世界にいてはいけない存在。だから、一時的にもとの世界に戻せば世界の歪みが修正できると言うことか!」
「そう言うことだ。では早速お主らに行ってもらおう。探してほしい人物はこれだ。」
そう言って僕たちに1枚の写真を渡した。その写真というのは‥
「ジュン‥‥」