02
「イテテテテ‥何なんだよ一体」
痛みを感じて僕は目をさました。ここはどこだろう。
「そうだ、石。」
足元に転がっていた蒼い石。それを拾う。これは一体何なんだろう。そんな疑問が頭をよぎる。
次の瞬間、また石が蒼く光を放った。
「うわあ!」
思わず叫ぶ。しかし、何も起こらない。とりあえず安心。
しかし、そんなのは束の間。実際は‥
「コルァ!誰だ俺の森を荒らす奴は!」
声の方を向くと、黄色い体で両手(いや、足だろうか)に針を持った生き物――スピアーだ。しかもかなりの数。ざっと100匹は越えている。
(ポケモン?本当にいたんだ‥ってそうじゃなくて!)
ポケモンが実在したことに感動しながらも、そんな余韻に浸ることなく逃げる!
「こっち来るな!」
次の瞬間、木の根につまずく。コケる。スピアーは僕を狙う。
(マズイ!)
そう思った瞬間、茂みから茶色いポケモンが飛び出てきた!
「勇者が情けないなあ。さぁ!ユウキ、戦うよ!」
茶色いポケモン――イーブイが僕に言う。
「ちょっと待って!君は誰?一体何者?僕をどうしたいの?」
「その話はあとでだ。ユウキにとってもこの状況はしんどいでしょ?この状況を打破することが先だよ。」
‥確かにそうだ。下手したら死ぬ。
「ヨッシャ!一丁やってやるか!」
(心をシンクロさせて!)
夢の中でそう言ってた。でもどうやって?何か念じれば良いのかな?
(よし。イーブイ、僕たちでやってやろう!)
「そうこなくっちゃ!ユウキいくよ!」
『うぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉ!!!』
僕とイーブイの心がシンクロした!
そして次の瞬間‥