01
ここはどこだろう。見たことない世界に僕はいる。風が気持ちいい。
次の瞬間、突然見たことない不思議な生き物が周りから襲ってきた!
「うわあ!」
僕は思わず身を縮める。
すると、茂みの中から茶色い生き物が僕の前に飛び出てきた。
「勇者が情けないなあ。さぁユウキ、戦うよ!」
「え、ちょっと待って!」
そのとき僕は目をさました。見渡すと、いつもの僕の部屋。
(今の夢、一体‥)
そんな事を考える暇は僕にはなかった。時計を見るともう7時15分。
「マズイ!遅刻だ!」
僕はソッコーで支度して、学校へ向かった。
こんな日に限って電車が遅れる。
お陰様で遅刻して生徒指導の先生に怒られる。朝から超最悪。
僕はコウキ。とある県立高校に通っている高校1年生。朝から超最悪な気分で過ごしたから、疲れた。帰りの電車で寝ることにした。
「ほら、ユウキ。まごまごしてないで、戦うよ!僕と心をシンクロさせて!」
「待って!君は誰?何者なの‥って、あれ?」
僕は目をさました。
(まただ。一体何なんだろう?)
辺りを見渡すと、自分の降りるはずの駅をもう過ぎていた。
僕は直ぐ降りて、反対方向のホームへ向かう。
最寄りの駅は一番前が便利だ。僕は一番前に行く。ここの駅にはホームの端には屋根が付いてないようだ。
次の電車まであと10分。音楽を聞きながら待っていると、
ひゅ〜〜〜〜〜〜コツン!
「イテッ!」
僕の頭に蒼い石が落ちてきた。これはかなり固い。
「ったく、何なんだよ一た‥」
その瞬間、石が蒼く光を放った。
「うわあ‥‥‥」
僕はそのあと気を失ったようだ。