さいしょのポケモン
「う〜ん…こ、ここは?」
ボクが新しい命を創り始めて一ヶ月。遂に生まれたその子の姿は薄い桃色の体に、長い尻尾、青い目の小さな生命。キョトンとした顔でボクを見つめてくる。
「はじめまして。キミは…」
「?はじめまして!えっと、なまえ、ひつようですよね?かみさまが、きめてください!」
えっ?名前…か…どうしよう…う〜ん、可愛い名前がいいよね。じゃあ…
「…
ミュウ」
「?もういちどいいですか?」
「…ミュウって、どうかな」
目の前の彼女は小さくその名を呟き、くるっと回ってこう言った。
「こんにちは!ミュウっていいます!よろしくおねがいします!」
「えっと、ボクは…」
「かみさまも、ないんですか?なまえ」
「うん…恥ずかしいけど…」
「なら、わたしがつけてあげます!いいですよね!」
ミュウの勢いに気圧されるも、ボクは少し嬉しくて、とびっきりの笑顔で
「ありがとう、ミュウ」
「どういたしまして!アルセウス!」