かみのポケモン
「ううっ…」
めがさめたこのばしょは、まっくらで、つめたくて、そして、だれもいなかった。ここはどこだろう?ボクはだれ?
「いたっ…」
いたい。あたまがずきずきする。…そうか。ボクは、このせかいをあたらしく、つくりだすために…つくられた。ボクがうでをひとふりすれば、おおきなほしができた。ボクはこのほしに、『ちきゅう』となづけた。
あのときから何日たっただろう。ボクは、文字というものを作ったり、他の星も作ったりした。でも、それでも、ボクの中にはよくわからない『何か』がグルグルしていた。
「………寂しい」
ふいにでた答えに応じるように、ボクは思いついた。そうだ。ボクが、今までもそうしてきたように、作ればいいんだ。新しいいのちを。どうしよう…