chapter3めまい後新たな仲間
夜 〜フィーアの場合〜
フィーアが仲間となり、ギルドでちゃんと登録してもらったその夜。シーア達はフィーアを部屋へ案内した。

「へぇ〜…案外広いな〜」

「だろ?ここで三人ってのも寂しいよな」

「まぁ…いつかはこのベッドの人数分仲間にするつもりだよ?」

その言葉を聞いたフィーアは、驚くこと無くこう言った。

「ふ〜ん...案外シーアならやってのけそうだよね」

その言葉を聞いたシーアはとても喜んだ。

「ホントに!?ありがとう!」

その後、フィーアは水晶に触れた。彼女の波動の色、それは目の覚める様に明るい黄色だった。


「ふぅ...まさかこんな所で...また会えるなんて」

フィーアはシーア達と話をした後、少し外をぶらついていた。海岸に着いた彼女は、そうポツリと呟いた。そして何かを取りだし、何やら話し始めた。

「もしもし...うん、ワタシ。あのね...そうなの。会えたの。いつか、唄姉もこっちに来てよ?そしたら、また皆で...」

そこまで言ったところで、フィーアはいきなり話をやめた。何故なのか、それは、一つの声で分かった。

「フィーア?何してるんだ?」

ライガがフィーアの話を聞いていたのだ。何も言えないフィーアに、ライガは続けた。

「会えたって誰の事だ?」

暫く黙っていたフィーアだったが、いきなり叫んだ。

「うるさいっ!アンタは黙っててよ!アンタはシー姉を守れない!シー姉は、ワタシが守るの!」

そう言ったフィーアの目には、涙が浮かんでいた。

月光少女 ( 2015/07/18(土) 10:11 )