オラシオンに仲間入り!?
「お願いっ!」
そう言ってフィーアは頭を下げる。何があったのかというと―少し前に遡る。
「いいね〜二人共。なんか楽しそ〜」
マルとリルを見送った後、後ろからフィーアがそんな事を言った。
「どういう事だ?」
「い、いや…楽しそうだからってだけで…」
「つまりはオラシオンに入りたいの?」
「はっ、はああ!?そ、そんな訳無いでしょ!?第一そんな…」フィーアは考え込み、その後、
「
っ…入ってあげなくも、無いからっ」
と言った。
((典型的なツンデレだぁあ!))
「ほ、ほらっワタシがいて、ユメル戦も助かったでしょ?」
「ま、そうだな」
「ね?だから…」
そうして今に至る。決して頭を上げないところを見ると、本気のようだ。
「…どうする?シーア」
「うーん…本気っぽいし、二人だけじゃ…ね?」
「いいの!?」
「うん。大歓迎」
「頑張ろうな!フィーア!」
すると、シーアとライガは声を合わせて、こう言った。
「「ようこそ、オラシオンへ!」」
これが、新しい仲間、フィーアがオラシオンの一員となった瞬間だった。