先輩後輩なんてない
sideシーア
「俺はゴルっス☆よろしくっス!」
そう名乗ったハリマロンは、軽いノリで話しかけてきた。
「あ…よろしくお願いします。ゴルさん」
「やめて欲しいっス。さん付けなんて」
「でも…先輩…
だろですよね?」
「先輩…スか?でも、俺も少し前に入ったのばっかっスよ?それにこのギルドには先輩後 輩は無いっス!皆家族の様に気軽に接してくれて構わないっス!」
へぇ…家族の様に…か。楽しそうなギルドだな…
「そうなのか。じゃあタメ語でいいのか。俺はライガだ。よろしく」
「私、シーア。よろしく!ゴル!」
そんな賑やかな空気の中、他のポケモン達も話しかけてきた。
「やあ。ぼくはボルト・トド。変な名前だよね…」
最初に挨拶したのはメガネを着けたピカチュウだった。
「そうか?そうでもないぜ?俺はライガ。よろしく、ボルト」
「ライガ…だね。同じピカチュウどうし仲良くしようね。あ、あと、病気とかの時はぼく の所に来るといいよ」
「ボルトは医者としての知識を持ってるんですよ!」
「シノ、暑苦しいって」
そう言いつつ近寄って来たのはここではあまり見ない、ブースターとチリーンだった。
「あはは…すいません。ボクは犬塚信乃と言います!」
「わたしは風蘭。ごめんね、シノが暑苦しいのはいつものことだから」
「二人ともここじゃ聞かない様な名前だな。もしかして、東の国から?」
「そ、そうですっ!あ、すいません呼びにくいですか?」
「呼びにくい、というよりかは打ちにくいんじゃないかな?作者が」
「シーア、メタ発言と言うんだそれを」
「そうね。なら信乃はシノ、わたしはフウって呼んで」
「分かった。よろしく!シノ!フウ!」
「よろしくな」
「よし。一通り挨拶は済んだな。これから、お前たちには仕事をしてもらう」
あ。ペリル。いつからいたんだろう……怖
「そうなんスか…じゃあ、また夜ご飯の時喋るっス!」
「頑張って〜」
「応援してます!」
「じゃあね〜」
四人の先輩…いやギルドの家族に見送られ、オラシオンはペリルの後を追った。