マイペース運行のギルド
sideライガ
「くおらあああああああ!!!!!!!!起きろおおおおおおおおおおおおおおおおお おおお!!!!!!!!!!!」うわああああ!!??煩いいいい!?誰だよこんな煩い声だしてんの!
「うるせぇ…朝っぱらから誰だよ!?」
ライガは声のする方を見た。するとそこにいたのは、スピーカーの様な耳が特徴的なポケモン、ドゴームが立っていた。
「新入りだからって容赦せんぞ。ワシはバク・クエイク。お前たち弟子を毎朝起こす係を 受け持っている。というか、早くしろ!お前たちのせいでワシまでとばっちりをくらう のは嫌だからなっ!」
「んう…ダメ……ってあれ!?嘘!?えっ…」
なんだシーア、今起きたのか。そういや夜すっごいうなされてたけど大丈夫なのか?
「……おはよう、ライガ。…とバク?さん」
「えっ?ああ、おはよう」
「ウム。では、ワシは先に行くぞ。お前たちも早くしろよ」
そう言い残し、バクは部屋から出ていった。
「…シーア、俺達も行こうぜ。遅れちゃいけないみたいだし」
「そうだね。そういえばギルドの弟子さん達ってどんなポケモンなんだろうね」
「あー…確かに気になるな…。案外第6世代とか普通にいたりしてな!」
そう言うとライガはいたずらっぽく微笑んだ。
「うん!御三家とかもいるかもね!」
そんな話をしているうちに、二人はホールらしき場所に着いた。
えーっと…弟子ポケモンは、っと…
「早くしろ。もうすぐ朝礼が始まる」
「アランの言う通りだ。お前たちは少し遅れてるんだから、朝礼が始まる前に並ばないと …」
「みんな〜お待たせ〜♪」
ペリルを遮った呑気な一言で、喋ったりしていたポケモンたちはすぐに静かになり、きちんと整列した。それを見たライガ、シーアも端の方に整列した。
「じゃ、皆揃ったようだし、朝礼を行う。まずは、フェリルからだ」
そう言ってアランはフェリルにバトンタッチした。が、いつまでたってもフェリルが話し出す気配はない。ついに見かねたペリルが声を掛けた。
「マスター?あのぉ…えっと…」
と、いつまでもペリルが口ごもっていると、聞こえてきたのは、
「ぐう…ぐうぐう……」
なんとも可愛らしい寝息というかいびきだった。すると弟子達の中から、
「またっスか…」
「しっかりして欲しいです…マスター…」
「マスター………」
等、落胆の声が多数あがる。
「……この有難い言葉を胸に、今日も一日頑張ろう」
『おおーーーー!!!!』
うわすっごいノリだよこのギルド。