メモリー1 「ポケモンになってる〜!?」
ここは…どこだろう…
………何か…聞こえる…
「ねぇ…!ねぇってば!」
僕 「うぅ…こ、ここは?」
??? 「あ!お、起きた!よかった〜」
僕 「えっ?」
??? 「どうしたの?君、ここに倒れてたんだよ」
僕 「えっと…君、ポケモン?」
??? 「うん!そうだよ!ってか見てわからないの?」
僕 「いや…えっ、えっ?ポケモンが喋ってる!?」
??? 「ポケモン同士喋るのは当たり前!だよ?」
僕 「はっ?」
??? 「だーかーらー!ポケモン同士…」
僕 「いや、分かる、分かるんだけどさ!ポケモン同士…って、もしか
して、僕、ポケモンになってる〜!?」
??? 「きゅうにどうしたの?君、なんか変だよ?」
僕 「僕…人間…だったよね…?」
??? 「二ンゲン?何それ?」
僕 「知らないの?」
??? 「え、うん。知らないけど?珍しい生き物か何か?」
僕 「知らない…じゃあここはいったい…」
??? 「ここ?ここはコサジタウンだよ?」
僕 「コサジタウン!?」
??? 「そう。パルデア地方の」
僕 「パルデア地方!?じゃあここは…平行世界?まぁいいか」
??? 「で、君名前はなんていうの?」
僕→ソウ 「僕?僕は…えっと…ソウ!ソウ…だったかな」
ユキ 「私は冬の姿のシキジカのユキ!えっと、君はもともと二ンゲン?
だったの?」
ソウ 「うん。その時の記憶も…ないみたい」
ユキ 「記憶喪失…ってこと?」
ソウ 「多分。でもポケモンとかのことは覚えてるみたい」
ユキ 「そっか…」
ソウ 「ねぇ、僕なんていうポケモンなの?」
ユキ 「えーっとねぇ…。デルビル…だったかな?」
ソウ 「デルビルか…。教えてくれてありがとう」
ユキ 「なんてことないよ。困ってるみたいだしね」
ソウ 「これから何しようかな…」
ユキ 「行く場所…は当然ないよね。そうだ、私の家、来る?」
ソウ 「家?」
ユキ 「うん。こんな砂浜にいてもなんもないでしょ?」
ソウ 「ありがとう」
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
ユキ 「ここが私の家!どうぞ入って!」
ソウ 「普通に大きいんだな…。自分で作ったの?」
ユキ 「ううん。かくとうタイプが集まった大工仕事をしてくれるチーム
頼んだの」
ソウ 「へぇ…そんなチームがあるんだ」
ユキ 「ほかにも救助隊とか、探検隊とか、医療隊とか、いっぱいあるん
だよ!」
ソウ 「救助隊に探検隊、医療隊かぁ…」
ユキ 「そう!…で、私は探検隊になりたいんだよね。もちろん、理由が
あってね」
ソウ 「理由?」
ユキ 「後で話すよ。それより、何か食べる?って言っても、リンゴぐら
いしかないけど」
ソウ 「リンゴ…。もらおうかな」
ユキ 「分かった。持ってくるね」
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
ソウ 「結構おいしかったな。リンゴ」
ユキ 「それはよかった」
ソウ 「さてと…。そういえば、探検隊になりたいんだよね?」
ユキ 「うん、そうだけど…」
ソウ 「なればいいじゃん」
ユキ 「え?でも…」
ソウ 「僕でいいなら力になるよ?」
ユキ 「ほ、ほんと?」
ソウ 「うん。でもその前に…」
ユキ 「前に?」
ソウ 「話、聞かせてもらおうかな」
ユキ 「…。うん、わかった」