邂逅の章
泰然(メタルウォーリアー)
そんな経緯でコスモ団の一員となった俺だが、数ヶ月した後に、事件は起こった。


ラーバが死亡した。



俺達コスモ団はなにもこの地方にとどまっているわけではない。外の地方の情勢についても、アジトに設置されたテレビでニュースなどで情報を取り入れている。だが、それだけでは不十分なところもあるので直接出向く必要があった。
外の地方への調査にはラーバ自ら出向いていた。俺達がここ(ガベーラ地方)での活動に集中できるようにということだったらしい。
多少の危険は感じてはいたものの、ラーバ自体優れた運動神経をもっており、トレーナーとしての腕も十分だった。

それ故に、ショックは大きかった。ニュースで赤髪の女性の遺体がーー地方の港で発見されるといった見出しを見た瞬間、頭が真っ白になった。ラーバは悪の組織であるにも関わらず、団員にはとても優しく、新入りであった俺にもまるで母のように接してくれていた。


それから俺の団員生活は暗いものと化した。
ラーバの補佐をつとめていたカーネが新しいボスをつとめ、またコスモ団の野望に向かって歩き出す筈だったのだが、ボスが変わったことにより、団員達の意欲が薄れてしまった気がする。
しかも、カーネはラーバと違い大分厳しかった。給料だけは前と同じだったので良かったが、俺達への接し方が冷たかった。
俺はあの日のように、落ち込んでいる時間が多くなっていった。

だが、他の団員達が支えてくれたお陰で、ここまでこれたのかもしれない。


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■筆者メッセージ
ども、組長398です。
本編に入った(筈な)のでここからお話が本格的に展開していく予定です。
伏線だとか、そういったものはあれですね。無理ですね(キッパリ)

余談ですが、本文のサブタイトルは、自分が大好きなあるアニメを参考にしています。気づいた方は是非ともお話したいところです。

そういえば、まだ主人公の名前出てませんね(^^;
まあ次のお話で出すんですが。
それではまた、次のお話でお会いしましょう。
組長398 ( 2017/05/04(木) 21:48 )