第一章 ある救助隊アビレス!
二話元人間のポッチャマ
〜1〜

ーー視点アビスーー

私はガイルに「夜散歩してくる」と話してから、いつもの場所へとやって来た。そのいつもの場所は、空気がよい「草原」かな?別名は考えていないんだよね…。
一応、私は星空が大好きなんだよね。どんなことに落ち込んだりしても、ここにやって来て星空を見ていたら私は元気になることができるよ。 また、ガイルと一緒に来たことがあるけど、私はこの時間は一匹だけの方がいいと気がついたときから、ガイルと一緒に星空を見ていない。……別にガイルと一緒にいるのは、やだというわけではないよ。ただね。ガイルはこの時間で、私たちの家で料理を作ってくれているから、あまり私みたいに夜で自由があるという訳では無いんだよね。それでも、私はガイルとは友達としていようと考えている。口が悪いけど念には優しいポケモンだからね。私は暫く星空を見ていたけど…。

「そろそろ帰るかな?あまり長い時間いるわけではいかないからね」

私は、今日はこれくらいにして帰ることにした。本当はもう少しだけみていたい気分でもあるけど、それでも夜道は危ないって「お父さん」に聞いたことがあるから、出来るだけ長い時間いないようにしている。本当は、もう少しだけいたいけどね?私は星空を見ながら、ねがいことをはじめた。

「明日こそポストに、依頼書が入っていますように」

私が今お願いしたのは「ポストに依頼書が入っている」ことだった。まだまだ正確に救助隊という訳では無いけど、それでも私はみんなを助けたり、ちゃんとした救助隊をやりたい。だけど、ガイルが「ポスト」を開けるのを手伝ってくれないんだよね。本当は手伝ってほしいと考えたりするんだけど、それのことをガイルに話したらもしかしたらおこられるかもしれないから、いつも我慢している。……でも、それでも救助隊をやりたい心持つ私を止めることはできないよ。そう…絶対にね……。

私はいつまでもお気に入りのここにいるわけにいかないから、ガイルが待ってくれている基地へと向かうことにして私はゆっくりとあるきだした。……だけど、すぐに足を止めることになってしまった…。

ドガ!

「痛っ!」

急に上から、何かに当たってしまう私。 本当に痛い。だけど…一体なんだろう??なんか木の上から落ちてきたような気がするんだけど…。落ちてきたのは木の実??でも、木の実にしてはでかかったような気がするに違う気がする…。 今の時間は夜のせいで辺りが全く分からないし、しかもこの道には電気なんて全くないから、余計に分からないよ。

「う〜ん…」

私としては珍しく考え始めてしまう。 私の上から落ちてきたのは一体なんだろう?? なかなか痛かったし、なんかでかいもの立ったりするのかな?? それとも…何だろう?一番楽なのは、落ちてきたものを調べることなんだけど…。それでも暗いからみえずらい…。でも、明かりになりそうなものなんて全く持っていないから、結局自分自身の目で調べるべきだったりするのかな??

…………うん。それが正しい選択かな??最初から、そうすれば良かったかな?あまり深く考えることではなかったね…。
とにかく、私は落ちてきたものが何故か近くにあったから調べ始めた。

……なんかよく分からないけど、青い感じがする。さらにペンギンみたいな形をしている…。……あれ?これって、もしかしてポケモン??

「もしかして…ポッチャマ?」

私としては、まだ確信しているわけではないけど、なんかペンギンポケモンの“ポッチャマ”のような気がする…。本当にあっているのかな?暗いせいでよく分からないよ。

だけど、木の実じゃないことだけ分かる。なんか落ちてきたものを触ってみると、なんか木の実の感じ方が無いし…。やはりペンギンポケモンの“ポッチャマ”ような気がする…。それにもしもポケモンだとしたら、どうして声とかを出してくれないのかな??私としては、これにたいしてはよく分からない。だけど…何となく分かることはある。

それは…ポケモンが気絶をしているような気がしたから。そして…木から落ちてきたのは木の実じゃないことが…。

「!?本当にポケモン?」

思わず私自身も驚いてしまう。まさかの木の上からポケモンが落ちてくるなんて、なんか今まで暮らしてきて一度もそんなことはなかったような気がする…。

でも、それよりにこえをかけてみようかな?私は人見知り(ポケモン)じゃないから、誰でも話すことはできるけど…。なんか、いきなり私にぶつかってきたポケモンに話しかけるって、なんか変な違和感を感じてしまうのは私だけなのかな??
とにかく、私は目の前にいるポケモンにこえをかけてみた。

「ねえ。君?」
「……」

私はいつものように声を出したけど、相手は全くもって無反応だった。これはいったいどういうことなんだろう??……もしかして、さっきも考えたことだけど「相手は気絶」をしてしまっているのかな?これのことは可能性になってしまうけど…。私の声は少し高いから、全く聞こえないことなんて全くないはず…。
何となくになってしまうけど……やはりきっと気絶してしまっているんだよ。うん。きっと…

「君大丈夫??確りして」

私の疑問から確信にかわって、相手のポケモン…そう…“ポッチャマ”を揺すり始めた。……生きているかな??死んではいないはずだよね??私は死んではいないことを祈りつつ、ポッチャマを揺すり続けた。……そして…

「うう…」
「あ!」

良かった!生きていたみたい。もしもあの時。私がそのまま帰ってしまっていたら、この子が死んでしまっていたかもしれないね。うん。私は起きたばかりのポッチャマにたいして、はなし始めた。私がいることが気がついていないかもしれないから…。

「ねえ。君大丈夫?」
「ん?あ!何とかな。……は!?」
「え…?」
「ポ…ポ……」
「ポ…??」
「ポケモンがしゃべったぁぁぁあ!!」
「!?ひゃぁぁぁぁあ!」

私は、急に高い声を出してくる“ポッチャマ”にたいして驚いてしまう。しかも…声まで出してしまったよ。今の時間はくらいから、出来るだけ高い声を出したくないのに…。それよりも“ポッチャマ”は、どうして高い声を出してきたのかな?しかも…「ポケモンが喋った」と話してきたし…。……ポケモン喋ったって、この世界の“ユリーシア”にはあたりまえなんだけど。もしかして…この“ポッチャマ”は分かっていないのかな??もしも、そうだとしたら教えないといけないね。

「……ポケモン喋ったって…。ここにすんでいるポケモン達はみんな喋るよ?」
「いや、人間の俺がポケモンの言葉何て分かるわけないだろ?あー!これは、なんかの夢だ」

どうやら、信じてくれていないみたいだね。言葉が分かるわけないだろって、私の言葉を間違いなく理解しているから、その言葉を返しているんだよね?うん。

……でも、それよりにも“ポッチャマ”が話してきた「人間」という言葉はなんだろう??一応…昔にこの世界“ユリーシア”には、人間がすんでいたはなしだけは聞いたことがある。だけどそれはおとぎ話で、今では人間何てまったくいないというはなしになっているから、人間はいないはずなんだけど…。それに、どうみても姿が“ポッチャマ”何だよなぁ…。

「え?人間??」
「そうだ」
「そうかな?どうみてもペンギンポケモンの“ポッチャマ”にしかみえないのは、私だけなのかな?」
「は!?今なんていった?」
「え?私だけなの……」
「いや。その前」
「??ペンギンポケモンの“ポッチャマ”」
「……」

私が、さっき話してきた事を聞き直してくるポッチャマ。私、変なことを話したのかな??それに「ポッチャマ」と話したら、ポッチャマは何故か固まってしまっているし…。……大丈夫かな??暫くお互いに沈黙が続いてしまっていたけど、暫くして“ポッチャマ”が、驚いたような顔をして口を開いた。

「えぇぇぇぇ!?!?お、俺ポケモンになってるぅぅう!!」
「!?ひゃぁぁぁぁあ!」

また“ポッチャマ”が高い声を出してくるから、また私が驚いたような声を出してしまったよ。今は夜だから静かにしないといけないのに…。
それにしても、この“ポッチャマ”はなんか変わっているね。自分自身の種族を忘れてしまっているし、自分自身のことを人間という事を話してくるし…。あれ?だとしたら、名前は何だろう??名前は…あるのかな??それに私としても、気になる質問があるし…。

「ねえ」
「なんだ?」
「その人間というはなしは本当なの??さらに、名前は何て言うの?」
「俺が人間立ったことか?もちろん本当だ。これは夢じゃないよな?」
「夢じゃないと思うよ」
「……とにかく、俺の名前はルークだ」
「へぇ〜。ルーク何だね」

まだ、何となく「夢を見ている」と思い込んでいたんだね。私てきには夢じゃないと思っている。だって、目をさめているから。
それはとにかく、“ポッチャマ”の名前は「ルーク」という名前なんだね。なんか良くも悪くもない名前だね。あ!とにかく、私も名前を話さないと…。

「ルークだね。私のなま――」

私は自分自身のなまえをはなそうとしていた。……だけど…出来なかった…。

――どうしてなら、それは…


「大変よ!」

――誰かの声でかきけされてしまったから…。

■筆者メッセージ
次回はバトルだと思います…。とは言え、ルークやアビスの技が分からないし…困ったなぁ。進めないよ…。休載中なのはその為です。
コタン4EX ( 2015/10/22(木) 22:23 )