第一章 ある救助隊アビレス!
四話ダンジョンポケモン
〜1〜

ーー視点ルークーー

「恐らくはここだね」

あ!いきなりごめんな。俺とアビスは、あれから走って(まあ…だいたいはアビスが走ってしまったせいだが…)キャタピーがいると思われている、ダンジョンへとやってきた。しかし…ダンジョンというのは一体なんだんだ? 俺には全く分からねぇ…。それにコイツ。アビスと一緒に居てしまって、俺は大丈夫何だろうか?
あ!アビスがまたかってに動いて、俺に話始めた。

「ねえ。ルークはやくいこ?キャタピーちゃんを助けないとね?」

アビスはそれを俺に伝えた後に、ダンジョンの中へとはいった。あいつ怖がりじゃないのかよ…。一件怖がりなかん時がするんだけどな。それに俺の意見を聞かずに勝手に入るなよ。全く…。それに俺は技を使い方が出来ないんだ。走っているときにアビスに聞いても「適当にやればできるよ」という言われた落ちだもんな。適当って言われても俺は出来ないんだぞ!?

「あれ?ルーク。いったいどうしたの?」

アビスは俺があまりにも来ないせいなのか、わざわざ戻ってきてくれたな。少しだけ震えているような気がする。

「ルークも来てよ。私だけじゃ…ダンジョンポケモンが厄介だから」

ん?なんだ“ダンジョンポケモン”って。全く聞いたことがない言葉だな。それに俺は分からないから、アビスに質問を始める俺。あまり期待はしていないが…。

「なあ、アビス。ダンジョンポケモンってなんだ?」
「そ、それは来れば分かるよ。はやくして」

ほら、やはり教えてくれなかった。アビスというイーブイ…。本当はなにも知らないんじゃないのか?と思いたいくらいだ。でも、ダンジョンポケモンという言葉が出てきたし、完全に知らないわけではないみたいだな。だとすれば、たんなる説明話は苦手意識なのか?
しかし、俺はそんなアビスよりも、もうひとつの疑問ができているんだ。


「というより、何故俺なんだ?」
「何が?」
「何がじゃない。何故他に頼るべきポケモンもいるはずなのに、どうして無関係な俺を?」

そう…俺の疑問はこれだった。普通に考えてみれば、初対面の人(ポケモン)には頼んだりはしないはずだ。俺としてはそう思っている。

「う〜ん…何でだろうね?私にもよく分からないや…」
「分からない?」
「うん。とにかく、ここのダンジョン。えっと…“小さな森”立ったかな?キャタピーちゃんを助けるために入ろ?」

よく分からないのか、本当になにかと変わっているやつだ。とにかく、俺やアビスはキャタピーを助けるため、えっと…ダンジョンの小さな森か?今回はさすがに走りはないみたいだな。その場所にアビス共に入ろうとした。

だが…直ぐには出来なかった。どうしてなら…

「おーい!アビス!」
「えっ…?」
「お、おい!アビス止まるなよ!」

アビスは誰かの声の影響で、急に足を止めやがった。あいにく俺とはぶつかることはなかったが、もしもぶつかることになったらどうするつもりなんだ。全く…。
それよりも、アビスのことを呼んだと思われるポケモンがこちらに走ってきた。確か…この種族は“ヒコザル”だな。


「たく!ラントから聞いたが、ダンジョンに行くときには俺と一緒といっているだろ?」
「だ、だって…正確に救助隊になれるチャンスかもしれないんだよ?しかも、ちゃんとチーム名も決めていたりしているからね」
「全く…お前は…」

ヒコザルが完全にアビスのことをあきれてしまっているな。俺だって分かるのは分かるのだが…。
「ん?このペンギンみたいな奴はなんだ?」
「今日で出会ったんだよ。名前はルークというんだって」
「ペンギンみたいな奴って…じゃお前は誰だよ!?」
「俺か?俺はガイルだ」
名前はガイルか…。つまりはいうと、ラントが話をしていたガイルというのは、この“ヒコザル”のこと立ったんだな。
しかし、コイツ。俺の種族は一応“ポッチャマ”というのに、あいつは俺のことを“ペンギンみたいな奴”と言いやがったな。……後で覚えておけよ!

「とにかく、ガイルも“小さな森”に入ってくれるんだね」
「まあ、そうなってしまうなぁ…。ルークとか言うやつもいるしな」
「おい!」

俺はガイルの態度で頭を来てしまい。ガイルの前で声をかけた。

「さっきから俺にたいして態度はなんだ?」
「なんだって、別に問題は起きないだろ」
「俺としては、大問題だ!コイツ!」
「うわぁぁ!駄目だよ。喧嘩売りは」

俺はガイルにたいして攻撃しようとしていたが、アビスに阻止をされてしまい。彼女から「その事はあとからできるし、今はキャタピーちゃんだよ」ということを言われてしまった。

……確かに、言われてみればそうだな。こんなやつ…ガイルとは相手出来ないからな。

とにかく、俺とアビス(ついでにガイル)共にダンジョンと呼ばれている場所へとはいった。ガイル…本当に後で覚悟しておけよ!




〜2〜

ーー視点アビスーー

ーー小さな森ーー

あれから結構時間がかかってしまったけど、ようやく私たちは小さな森へとはいることができた。でも、どうしたのかな?ルークやガイルが喧嘩をしそうだったし、しかも…いまだって…。

「お前はダンジョンのことを全く知らないのかよ!」
「仕方ないだろ!アビスにも、教えてくれなかったからな!」

うっ!どうしてそこで私が出てくるの?まあ、説明をするのが下手な私が言うべきことではないけど…。
それよりも…どうして“ユリーシア”にダンジョンが増え続けてしまっているのかな? まるで、遠くにある昔にトレジャーズという探検隊が住んでいる“キャトス地方”みたいだよ。一応…本とかを読んだことがあるけど、繰り返しか違う原因なのかな…?

「おい!アビス危ない!ダンジョンポケモンだ」
「え?」

私は我にかえって、目の前にはダンジョンポケモンビードルがいた。そしていきなり“どくばり”を使ってきたけど、ガイルがはやめに気がついてくれたお陰でギリギリで避けることができた。
あ!でも、安心はできないダンジョンポケモンを倒さないと…。

「体当たり!」

私は“体当たり”を使って、ダンジョンポケモンのビードルにぶつかる。そしたらビードルは倒れて、そのまま目を回していた。どうやら倒せたみたいだね、よかった…。
「おい!ガイル。ダンジョンポケモンってなんだ?」
「なんだ?それも知らないのか?本当にユリーシア世界のポケモンか?」
「ぐ!そう…言われてもな」
「なら、私が話すよ」
「「アビスが?」」

私としては、二匹の言い争いが聞いていられなくなったのか。私がダンジョンポケモンついて話してあげることを話したら、ルークやガイルが予想外な顔になっていた。……本当は仲が良いんじゃないかな?それとも、あまり気にしない方がいいのかな?

「えっと…ダンジョンポケモンは、その名前通りにダンジョンから生まれたポケモンなの」
「ダンジョンから生まれたポケモン?」
「うん。それで…確か…ダンジョンポケモンは、縄張り意識が強いうえに“自然災害”のせいで我を失っているから、普通に入ってきた普通のポケモンを容赦なく攻撃してくるの」
「そうなのか…」
「うん。あまり分からないよね?私。こう言う説明は無理だから」

私はそれをルークに伝えた後に、再び先頭になって歩く。普段は私が一番後ろ何だけど…。今回限りは何故かガイルが一番後ろになっている…。いったいどういう事なんだろう?これも…あまり気にしない方がいいのかな?



しばらくダンジョンポケモンを倒しつつ(ルークが技を使うことができない点は驚いたけど…)奥地へと向かっている私たち。だけど…その途中で…

「ん?」
「どうしたんだ?アビス…」
「なんか、黄色い物が落ちているよ。誰かの落とし物なのかな?」
「黄色い物?」

私はダンジョンに落ちている。黄色い物に気になってしまい、今に至るのかな?一応…オレンのみやリンゴは知っているんだけど、こう言うものはあまり分からないなぁ…。
でも…誰かの落とし物立ったりするのかな?だったら、持っていた方がいいね。私はそんなことを思いつつ、ガイルやルークには何も伝えずに黄色い物を拾った。


「ちょ…お前!何勝手に拾ってんだよ!」
「え?だって、誰かの落とし物だったら大変だし。そうだとしたら、ちゃんと届けてあげないとね?」
「全く、相変わらずアビスは…」

ガイル…。相変わらず私はなに?気になるけど。でも、それ以上はガイルのことだから、話してくれないと思うし…だから私はあまり深く気にすることはなく。先に進んでいく…。


ーしかし、私達はまだ知らなかった。この先に恐ろしい奴が待っているということを…ー




■筆者メッセージ
アビスが黄色い物を持つ。これにはなにかヒントが…?(分かったら凄い)今回からサブタイトルつけることにしました。それにしても。書いていると、自分が書いていた“ポケダン勇気の救助隊エアロズ”がこいしくなってきた。……懐かしいな。二度と帰ってこないけど…。
あ!気にしないでください。
ちなみにこの小説は、シリアス少なめです。
コタン4EX ( 2016/01/08(金) 08:38 )