暗闇より


















小説トップ
ラチナリーグ
後書き/キャラ所感
 世の中には後書きから先に読む人がいるらしいです。
 たまにやる。分かる。
 いつから書き始めたかなんですけど、うっかり更新日時を修正時に変更しちゃったので最初の感想の日付を参照しました。円山さんありがとう。2015年の夏くらいから書き始めたらしいです。今が2022年の夏なので、7年かかってますね。
 次に文章書くことがあれば高速移動を積みます。
 後書きを分離した理由は、最終話読んだ後に中の人が出てくると色々ぶち壊しだからです。色々ありましたが、ご感想や同じく連載抱えている方々、FAをくださった方々など、お陰さまで完走しました。ありがとうございます。
 特に執筆に関しては586さんの「別ファイルで原稿を保存する」「バックアップを必ず」というお言葉に助けられました。言葉にすると分かりにくいんですが、
 20220203
 20220204
 20220205……
 執筆した日付でファイル分けとけって事です。内容変えたけど戻りたいとかちょくちょくあったので本当に助かりました。バックアップはDrop Box使っています。常に同期してくれるので凄い便利ですねあれ。
 PC執筆してる人の参考に追記すると、nami2000で設定と話数管理、執筆自体はMeryというフリーソフトを利用しています。
 以下、雑多にキャラ所感。キャラごとに多寡が違いますが愛の深さは特には関係ないです。書いてないキャラもいるけど、書くことを本編に書ききったか、語るのが難しいか、下手に語るとボロが出そうかの三択です。

◆リク
 ちょっと人生に疲れている時期だったので、目的のない奴を主人公にしよう≠ゥら開始したキャラです。目的がないので全然動こうとしやがらねぇ。
 元々のプロットではウミは過去編で死んでいました。でも姉(いつも一番に読んでくれる。神)に死人を出すなと怒られたので急遽生存方向に舵切りしています。
 リクが最後には前を向くことは最初から決まっていたことです。目的のない奴を主人公にしたんだから、目的を見つけることがゴールになるのは当然ですな。でも目的を見つけたというより、共に生きていく相手を見つけたエンドになったなと思います。
 あの仕事に就きたいとか、あれを成し遂げるぞとか。そういった目的を最初は想定していたんですが、着地してみると彼らしくていいんじゃないかと思います。
 リクは誰かのために動ける子ですが、興奮しやすく騙されやすく調子に乗りやすく、嘘もつけば自己中に振る舞うこともある少年です。書くときは普通の人間を意識しました。
 私は失敗のないところに人生はないと思っています。初期は潔癖なところもあったリクですが、今は清濁少しは併せ呑めるのではないでしょうか。

◆ウミ/ホムラ
 死亡フラグが乱立していた。過去編で死ぬ予定が変更されましたが、親も死んだし重罪犯しているしアカに完全に支配されているし本人にも助かる気が零だし、かなり詰んでいます。死ぬしかない。
 生存の鍵はリクがどれだけ成長できるか。リクが「男子三日見ざれば刮目してみよ」状態のウルトラCをキメたのは彼のためです。
 ストーリー上、一番不幸設定背負ったんじゃないかな。とばっちり人生。

◆ソラ
 どう見てもリクウミソラだとハブられている感じが否めないんですが、彼らにとって必要な人です。リクを作った時点でセットで誕生したので、ある意味ウミよりも存在が約束されている。
 リクが成長するには親代わりの人物が必要でした。リクが保護者≠ニいう安全な場所を飛び出し自分の意志で歩き出す為に、彼は必ず立ちはだからなくてはいけなかった。リクが成長しきる為の最後の関門です。
 彼はウミを非難する立場をとります。事情を知っているとウミに肩入れしがちではあるんですが、私はソラの方が自然だと思います。事情があったり可哀想だったら全ての罪が帳消しになるし何やっても仕方ないとか、そんな訳ないじゃんと。「それはおかしい」と糾弾してくれるキャラはかなり重要でした。
 最後は糾弾する立場から糾弾される立場になりましたが、あの時キルリアがそばにいてくれて良かったです。

◆ヒナタ
 無敵超人の天才。天才過ぎて凡人の気持ちは分からなさそう。
 彼のいいところは、自分の才能と力に自覚的なところです。誰かを助ける力があるからと当然のように助けますし命も賭けます。馬鹿だなと思いながら書いていましたが、意外に含蓄深い一面もあったかなと思います。
 リーグ編でヒナタが焦ったり苛立ったりしたのは凄く珍しいです。書き終ってから、流石のヒナタもかなり追い詰められていたんだなと感じました。

◆ホトリ
 一番わりを食った人。イミビを逃してしまいました。方向性がしっかり決まっていない、迷走していた時期に書いたせいですが本当に悪いことをしました。ツキネとはマブダチです。善人だが計算高いところもあり、街をよくするために一生懸命奔走する女性です。
 いやほんと悪いことした。リクを迎える最初のジムリーダーとしても、ラチナの中でかなり常識人枠に入る彼女じゃないと務まらない役回りでした。

◆タマちゃん(タマザラシ)
 勝手に生えた。ノリで出た。気がついたらいたし、気がついたらメインを張っていた。
 ニチアサ系ヒロインと私の中で話題でした。可愛いと評判だったので本当にキャラ勝ちしている。リクとのやり取りも楽しいですが、ゲイシャとのやり取りもかなり好きです。

◆オニキス(サザンドラ)
 私の大好きなツンデレです。初期案として最後はリクの手持ちになっていましたが、ヒナタヒナタと騒ぐので戻してあげました。素直にデレることができませんが、ヒナタが大好きです。
 リクに対しても少しずつデレている感じです。タマちゃんもそうですが、リクに対して舐めてかかっているので基本言うことききません。でも好意はあるので助けてくれます。ヒナタに対しては格上だと認めていますが、「俺がしっかりしないと」と思っていそう。

◆アイドルキング
 シバオとかいう名前を設定段階でつけてましたが、気がついたらビュティ・ニコニスだとか名乗ってました。なんなの?
 生意気にもリクの精神的柱となる言葉をいくつも繰り出し、わりを食ったホトリとは反対にいいとこ取りした感が否めない。こいつのせいでルーロー編が終わっても予測変換が英語に変換する呪いがついて回って大変でした。

◆ユキノ
 性癖全部煮詰めたキャラ。推しです。
 リクにぶん殴られて醜態曝しちゃうところとか、最後まで悪態ついているところとか最高ですね。プライドは高ければ高いほどへし折りがいがあると思っています。
 性格は悪い。ひね曲がったキャラが三度の飯より好きです。キプカもその系統です。
 自分が美少年だという自負がある。こいつの前でオシャレしても自分の方が可愛いとか言いそうで嫌だ。

◆コダチ
 アホ可愛い。コダチとライカは数あわせで考えたキャラなので、性格も対照的です。レンジャー設定はソラの過去を引っ張り出すためにつけました。素直な良い子です。かなりKYですが、カイトもかなりのKYなので上手くいっています。ソラは空気を読みすぎた。
 リクとは良き友人となってくれて嬉しいです。ユキノとの会話シーンはさほどありませんでしたが、皮肉をスルーできる特殊スキルを持っているので存外相性はいいんじゃないかと思います。

◆ライカ
 めちゃくちゃ良い子。登場がルーロー編だけなのが惜しまれるレベル。
 コダチは男性の読者から好かれるタイプでしたが、ライカは女性の読者から好かれるタイプでした。
 リクに対して平手打ちしたり、棄権をすすめるシーンは彼女の優しさが根源にあります。あのステージ上で我慢ならなかったからといって怒るのは彼女の評価に関わっただろうし、リクに警告したのはリクとタマザラシの身を案じてのことです。本当にポケモンが大好きなんだろうなと思います。

◆ゴルト
 計算高くて享楽主義、性格は悪い。書くのがトップクラスに難しいキャラでした。10手も20手も先を読んで台詞を書いていたので、もはやそれぞれの台詞の裏を覚えてません。作者の上を行くんじゃないよ。
 時代を面白おかしく作っていく奴が好きなので、ヒナタ・カイト・ツキネの三トリオがお気に入りです。実はアカツキの事も結構好きですが、特別のお気に入りであるツキネに手を出したのが駄目だったなと思います。

◆シャモ(バシャーモ)
 アホの子。バシャーモのキャラはゴート編まで決まってなかったんですが、ゲーマー友達と雑談してたら台パンするバシャーモがいたら嫌だという話になり、そのまま採用されました。聞かなきゃ良かったって?

◆リマルカ
 めちゃくちゃ良い子。あの親からあの性格で生まれたのは奇跡に近い。ゴーストポケモン達に小さい頃から囲まれて可愛がられて大きくなりました。落ち着いたら旅に出ますが、ゴーストポケモンのセコンドがずっとついていきます。特殊な生まれ育ちなので、賢い良い子ですがかなり孤独なのではないかと思います。リクの良い友達になったと同時に、彼にとってリクも良い友達になりました。

◆キプカ
 ヒナタがバラすぞといった件は、キプカが実はリマルカと奥さんが大好きだという話です。本人の性格がへそ曲がりすぎて傍にいられませんでした。妻と息子以外は全部嫌っています。カザアナには秘密も眠っていたので、カザアナジムリーダーとしては完璧な存在でした。数年かければ息子とも少しずつわかり合えるかなと思います。

◆コーラル(サニーゴ)
 ヒナタの最初のポケモン。私の無意識の癖としてポケモンとトレーナーでカップリングみたいなノリになりやすいです。なのでヒナタのポケモン側のヒロインはコーラルです。
 彼女の生存は微妙ラインでしたが、ゴート編書いている時にガラルサニーゴの話を知り、採用しました。実はカザアナ編だけまったく内容が浮かばず、頭を抱えていたのでメイン軸の話になって助かりました。カザアナ編の目的が分かりにくいのはそのせいです。

◆カイト
 こんな奴兄貴にしたくねェー!!
 四角四面で全然いうこと聞きません。我が道を一瞬も曲げてくれない。
 出来ればカイトにソラを救って欲しかったんですが、どうにもならなかった。顔を合せたのが今回が初めてで、彼に家族を振り返る概念が存在しなかったのがネック。親に関してはツキネ・ヒナタはかなり恵まれていますが、彼はかなり複雑です。ヒナタあたりは話せば分かると思っていますし家族愛を信じていますが、彼はまったく信じていません。まぁ仕方ない。
 でもソラの持ちポケを全て把握していたあたり、ミリ程度には気にしてたんじゃないかなと希望を持ってみました。

◆イミビ
 恋に恋するお年頃。本気の愛を持っていたというより、アカという存在に恋することでどっか現実逃避してたんじゃないかなとちょっと思いました。バチュルをどうして持っていたのかは内緒です。

◆アカツキ
 クレイジーサイコパス炎クラスタ。やばいキャラだけどネタキャラもこなしてくれる。ゴルトが一番書くの難しいと思ったんですが、リーグで彼の過去編を書いたらその10倍は難しかったです。狂人が何を考えているのかなんて分かるわけないだろ。
 火が大好きな人。姉の頭の中では頻繁に「こっち向いて❤プロメウ」団扇を振っていたそうです。炎ポケモンが負けるとしょんぼりする。

◆ノロシ
 とても楽しい人。なんだかんだとかなりお気に入りです。
 最後捕まっても良かったんですが、無限にヒナタに挑戦しては返り討ちにあって欲しいまでありました。最期はどっかで悪態つきながら惨めに死ぬのではないかと思います。



 最後に、読んで楽しんでくれた人達みんなありがとう。ポケモンっていいよね。今日の更新のめでたき日に、アルセウスもクリアしました。アルセウス楽しいから来てない人はヒスイにおいでよマジで楽しい。
 SVも楽しみにしています。

( 2022/08/14(日) 20:30 )