02
「ウインディ、フレアドライブ!」
「ドサイドン、受けとめろ!」
コテージの裏のバトルフィールドで、アキトとダイスケが向かい合っていた。カナエ達はベンチに座って2人の様子を眺めている。
なにをしているかというと、明日のバトルに備えての特訓だ。
「……よし。ありがとうダイスケ。じゃあそろそろやめようか」
こうして技のキレを上げるために何度も技を打ち込んでいるが、気づけばすでに日が落ちている。
これ以上続けて明日のバトルになにか悪い影響が出ては元も子も無い。
「……だな。んじゃおれこれから風呂入っけど、お前はどうする?」
「ならオレも入るよ」
「だったらおれ達も入るか。な、シンヤ」
「はい、そうですね」
アキトとダイスケがポケモンを戻しながら話し、聞いていたタカオもぽんとシンヤの肩を叩いて彼もそれに頷く。
「じゃあわたし達もお風呂に入ろっか」
「はい、カナエさん」
そして同じく聞いていたカナエ達も、顔を見合わせ立ち上がった。