02
「明日のバトル……。アキト、お前と当たるなんてな……。今までのバトルで一度も勝てなかった、お前と……」
部屋に戻ったダイスケは、パソコンの画面の前で机に肘をついて両目を覆いながらつぶやいた。
「……あー、なに考えてんだおれ! 今までのことは関係ねえ、明日勝てばいいんだろ!」
だが立ち上がって自分の頬を両手で叩き、座り直す。
「そうとなったら明日のポケモン考えねえと! こいつとこいつと、後1匹どいつを出すか……。そうだ!」
彼は少しの間考え、そしていきなりひらめいた、と言わんばかりの声を出して1つのモンスターボールを持って部屋を飛び出した。