02
オレはその日、いつも通りカナエとダイスケと遊ぶ約束をして、出かけてた。
けど、ただ遊ぶわけじゃあない。近くの小さな森に、ニュースでやってたミュウを探しに行くんだ!
オレがウキウキしながら待ち合わせ場所の公園につくと、2人はもう来ていた。
『おい、おせえぞアキト!』
ダイスケは、待ち合わせ時間に遅れたオレに怒鳴った。
『ごめんねカナエ、ダイスケ、1回おきたのにまたねちゃって、気づいたらこんな時間に……』
まあ、二度寝しちゃったんだよな。
『ふふ、アキト、いつも通りねぼすけだね』
カナエが笑いながら言う。
『う……、1回おきたからちがう!』
『ちがわない!』
アキトの反論は、ダイスケに一瞬で返された。
『ちがうって! っていうか、早く行こうぜ!』
『お前のせいで……』
『ごめんって! あとでおこっていいから、早く行こう!』
まあオレが悪いんだけど、早く行きたかったオレはダイスケを急かした。
『おう、そうだな』
ダイスケも納得した、というよりは早く行きたくて、口論は中断した。