01
「ヘラクロス。1ぽんヅノポケモン。
ものすごい怪力の持ち主。自分の体重の100倍の重さでも楽にぶん投げる」
アキトはそれだけ聞くと、ポケモン図鑑をポケットにしまった。
「ガーディ、ひのこ!」
彼はダイスケ探しを後回しにし、ガーディに指示を出す。
木にとまっていたヘラクロスは、それを食らい地面に落下した。
「アイアンテール!」
そこに硬いしっぽを叩きつける。
「かみつくだ!」
続けて鋭い歯で噛みついた。
「よし! 行け! モンスターボール!」
そしてボールを取り出し、勢い良く投げつける。
ボールは三度揺れ、カチッという音が鳴りそれは止まった。
「よし! ヘラクロス、ゲットだぜ!
じゃあ今度こそダイスケを探しに行こうぜ、カナエ」
彼はそれを拾い高く掲げた後ベルトにセットし、ガーディをボールに戻してから言った。
「うん、そうだね」
そうして彼らのダイスケ探しが再開した。