04
「すごいじゃないかカナエ、また当たったぜ?」
公園で、途中に休憩をはさみつつ近くに生えていた木に向かってモンスターボールを当てる練習をして1時間、それをガーディとともに見ていたアキトが言った。
「けど、たくさん投げて当たったのがこれだけって少ないと思う……」
確かに彼女が当てれたのは、何十発も投げてたったの6、7発だ。
「けど、うまくなってるよ。ちゃんと届くようになってるし」
アキトは、落ち込む彼女を励ました。
だが彼の言うとおり、なかなか当たらないものの最初よりは確実に上手くなってきている。
モンスターボールがちゃんと近くに行くようにはなっているのだ。
「ありがとう、アキト。あなたがそう言うなら、わたしも頑張るよ
」彼女はそう言うと、投げたモンスターボールの回収を始めた。
「ああ、頑張れ。どうする、今日はもうやめるか?」
「ううん、まだ続ける。早く上手く投げれるようにならなきゃ、アキトに迷惑がかかるもん」
「別に迷惑じゃないけど……。まあ、応援するぜカナエ!」
「うん、ありがとね!」
彼が尋ねると、彼女はモンスターボールを集めながらそう返した。それを聞いて彼は応援をし、彼女はそれに礼を言った。