02
「おし、これでおれもお前もバッジは3つだな」
ダイスケがロクショウジム戦を済ませたため、彼らはジムを出た。
「ああ。バッジゲットとニョロモ進化、おめでとう! ダイスケ」
「おう、ありがとなアキト!」
「うわっと!」
アキトが先程のことを言うと、ダイスケが彼の肩をぼんっと叩いて礼を言う。
アキトはそれで、少しバランスを崩していた。
「じゃあ2人とも、ポケモンセンターに戻ろうぜ」
「おう!」
「アキト、わたしは後で戻るよ」
「へえ、どこに行くんだ?」
「ちょっと、公園に……」
「公園か……。オレも行こうかな」
「え?」
カナエが少し言いにくそうにすると、アキトが予想外の食いつきを見せる。
「ダイスケはどうする?」
だが彼はそれに全く気付かず、ダイスケに話を振った。
「あー……。おれはニョロモ……ゾ達を回復させねえといけないからいいや」
「そうか……。じゃあダイスケ、また後でな。カナエ、行こうぜ」
「え? あ、う、うん」
彼が残念そうに言うと、アキトも同じく残念そうにしながら、彼女を連れて公園へと歩き出した。