01
「はやっくかっえらないっかなー! ポッケモッンのタマッゴー!」
おやつの時間の午後3時。現在アキトは宿泊用の部屋のベッドに座り、即興の歌を歌いながらリンドウからもらったポケモンのタマゴを撫でていた。
彼の足下にいるガーディも、途中に合いの手を入れて楽しんでいる。
「アキト、その歌なあに?」
「これ? 今作った、タマゴの歌!」
そんな彼らの様子を見て、カナエが微笑みながらたずね、アキトも笑顔で答えた。
今彼らがいるのはハクジタウン。ダイスケのジム戦が終わり挑戦しようとしたが、リュックに入っていたタマゴの揺れる間隔がかなり短くなってきた為、先に様子を見ることにしたのだ。
「あ、アキト。今は3時だし、ダイスケも呼んでみんなでお菓子を食べない?」
「そうだな。じゃあガーディ達にもお菓子あげるか!」
ふと時計を見て思った彼女の意見に彼も賛同し、彼らは一度タマゴをリュックにしまい、いわゆるお茶会を開くことにした。