01
「ニョロモ、みずでっぽうだ!」
3番道路、ダイスケの指示でニョロモが口から勢い良く水を発射して攻撃するが、野生のシママも負けじと電気を放つ。
「やばい、かわせ!」
だがニョロモは間一髪、横に跳んでなんとか寸前でかわした。
「おし、もう1回みずでっぽう!」
そして2発目を当てると、シママはダメージに顔を歪める。
体力は残り少ないようだ。
「今だ! 食らえ、モンスターボール!」
そこにすかさずモンスターボールを投げる。
するとシママは赤い光に包まれボールの中に入り、それは三度揺れた後に静止した。
「おし! シママ、ゲット!」
「やったなダイスケ!」
ダイスケはモンスターボールをかかげ嬉しそうにしていて、彼の相棒ニョロモとアキトも駆け寄り一緒に喜ぶ。
「おし、これで今2匹とタマゴ1つか」
ダイスケが今持っているポケモンだ。彼は手元のモンスターボールを眺めながら言う。
「だな。で、カナエは……」
「まだナゾノクサとタマゴだけ。なかなかかわいいポケモンが居なくて……」
「そうか……。まあ一段落ついたし、そろそろ昼飯にしようぜ」
「うん、そうだね」
「よし、みんな出てこい!」
アキト達はモンスターボールから持っているポケモン全てを出し、それぞれポケモン達の食事、自分達のお弁当、レジャーシートの準備を始めた。