02
「おい、見ろよ! こっちにこうらの化石があるぞ!」
「それよりこっちだ! ほら、カナエも見てみろよ! 古代の王冠だぜ!」
博物館に着いたアキト達。ここには、古代の遺物や化石、宝石や貴重な道具などさまざまなものがショーケースに入れられ並べられており、アキトとダイスケは食い入るように眺めている。
「ふふ。二人とも、ほんとこういうの好きだね」
「まあな! 次あっち行こうぜカナエ!」
「おい、待てよアキト!」
もっとじっくりと鑑賞していたかったダイスケだが、アキトがカナエの手を掴んで走っていってしまったため、彼も慌てて二人の後を追いかけた。